生成AI研修とは?何を学ぶのか、誰から受けるのか、向いている会社を解説

この記事を読むと分かること
「システム部門など一部の社員は生成AIを使っているが、多くの社員はほとんど使ったことがない」。「独学で使っている社員はいるが、全体像が分からず、使える範囲が限られている」。生成AI研修を調べ始めるきっかけは、このような状況から生まれます。
この記事は、社員に生成AIを使えるようになってほしい会社の、経営者や人事・研修の担当の方に向けて書いています。個人が自分で申し込む講座やスクールの内容は扱っていません。
生成AI研修とは、ChatGPTやCopilotなどの生成AIの仕組みと使い方、業務での活用方法、利用時の注意点を、会社が社員に体系的に学ばせる研修です。生成AIの基礎と、自社の業務を題材にした演習は、多くの研修会社が扱っています。研修の中身は、誰に、何を、どの深さまで学ばせるかで変わります。この記事では、研修で学ぶ内容、対象者ごとの違い、似た研修との違いを解説します。
研修会社を比べたい方は、AI研修のおすすめ14選で各社の研修内容と導入事例を紹介しています。

1. 生成AI研修とは
生成AI研修とは、生成AIの仕組みと使い方、業務での活用方法、利用時の注意点を、社員が講義と演習で学ぶ法人向けの研修です。受講者は、ツールの操作に加えて、自分の業務のどの作業に生成AIを使うかを考えます。
生成AI研修で扱われる内容は、主に次の4つの領域に分けられます。
- 基礎とリテラシー:生成AIの仕組みと特徴、得意な作業と苦手な作業、事実と違う内容を出力する場合があること
- プロンプトの書き方:生成AIから求める回答を引き出すための、指示の出し方と対話の進め方
- 業務での活用:文章の作成、要約、企画の案出し、データの分析などを、自分の業務を題材に演習する
- リスクとルール:情報漏えいの防止、著作権への配慮、社内の利用ガイドライン
生成AI研修の仕組み
生成AI研修には、頼む会社の担当者、研修会社の講師、受講する社員が関わります。誰に何をできるようになってほしいかを研修会社に伝えるのが、頼む会社の担当者の役割です。研修会社は、対象者と目的に合わせてカリキュラムを組み、講師が講義と演習を行います。
多くの研修会社が、カリキュラムを会社ごとに作り変え、部署の業務に沿った題材で演習を組んでいます。あらかじめ用意された動画の講座を、社員がそれぞれの時間に視聴するeラーニングもあります。
研修の長さには大きな幅があります。公開されている研修の例は、役員向けの2時間の研修、生成AIを初めて使う社員に向けた3時間の研修、担当者向けの終日6時間の研修です。2日間の研修のあとに講師が3か月間支援するコースや、2か月の長期の研修の後半に、全8回の課題解決型の演習を置く例も見られます。
呼び方の違い
生成AIの研修の呼び方は、研修会社ごとに違います。「生成AI研修」のほかに、「AI研修」「生成AI活用研修」「生成AIリテラシー研修」「ChatGPT研修」「Copilot研修」などが、その例です。「AI人材育成」と名乗る研修会社もあります。
AI研修は、機械学習やAIの開発を学ぶエンジニア向けの研修まで含めた広い呼び方です。生成AI研修は、AI研修の中で、ChatGPTなどの生成AIを業務で使う力に絞った研修を指します。同じ名前でも対象者と内容は研修会社ごとに違うため、研修の名前より、講座の対象者と単元の並びを見ると中身が分かります。
2. 生成AI研修で学ぶ内容

生成AI研修では、生成AIの基礎と、自社の業務を題材にした演習を多くの研修会社が扱っています。扱うツールや、業務の自動化まで進むかどうかは、研修によって分かれます。編集部が研修会社の公式サイトと導入事例を確認した範囲で整理しました。
多くの研修で扱う内容
- 生成AIの基礎と仕組み。生成AIに何ができて、何が苦手かを学びます。生成AIを使ったことがない社員に、始め方と基本の使い方から教える研修もあります
- 自社の業務を題材にした演習。議事録の要約、提案書の構成、データの集計など、受講者が普段行っている作業で生成AIを使います
研修によって分かれる内容
- 扱うツール。Microsoft 365 Copilot、ChatGPT、Geminiなど、研修で使うツールは研修会社ごとに違います。1つのツールに特化した研修と、受講する会社が使っているツールに合わせる研修があります
- プロンプトの書き方。生成AIへの指示の出し方を、独立した単元として設けている研修があります
- 情報の扱いと著作権。情報漏えいや著作権のリスク、自社の利用ガイドラインを、単元として設けている研修があります
- AIエージェントと業務の自動化。Dify(プログラムを書かずにAIのアプリを作れるツール)などを使い、社員が自分で業務用の仕組みを作るところまで進む研修があります
- AI活用の企画。自部門のどの業務にAIを使うかを洗い出し、削減できる時間を見積もって提案にまとめる演習を行う研修があります
- エンジニア向けの開発とデータ分析。機械学習、ディープラーニング、AIを組み込んだシステムの開発を学ぶ講座を、同じ研修会社が別のコースとして用意している場合があります
- 資格の対策。G検定など、AIの知識を問う資格の対策講座を持つ研修会社もあります
候補の研修がどの内容まで扱うかは、講座の一覧とカリキュラムの単元で確認できます。自社で使えるツールが決まっている場合は、そのツールで演習できるかを最初に見ておくと安心です。
研修だけでは身につきにくいこと
研修で学んだ使い方を、受講者が研修のあとも業務で使い続けることは、研修だけでは進みにくいです。研修を依頼した会社の担当者からも、座学で理解するだけでは活用が進まないという声や、現場を先導する人がそばにいないと受けただけで終わってしまうという声が出ています。
研修のあとの支援は、多くの研修会社が用意しています。質問への対応、講師による数か月の伴走、活用の状況の測定などです。研修の中身とあわせて、研修のあとに誰がどう支えるかを決めておくことが大事です。
3. 対象者ごとに変わる生成AI研修の中身

生成AI研修は、全社員、職種別、管理職、経営層のどの層が受講するかで、目的と学ぶ内容が変わります。誰から受けさせるかは、会社の状況によって、全社員の基礎、管理職と役員、各部門の推進役の3つから選びます。多くの研修会社が、対象者ごとに講座やコースを分けています。編集部が公式サイトと導入事例を確認した範囲で、対象者ごとの違いを表にまとめました。
| 対象 | 研修の目的 | 学ぶ内容の例 |
|---|---|---|
| 全社員 | 生成AIの基礎知識と、安全な使い方を全員でそろえる | 生成AIの仕組み、基本の使い方、情報漏えいと著作権の注意点、自社の利用ルール |
| 職種別(営業、マーケティング、人事、管理部門など) | 自分の業務の作業に生成AIを使えるようにする | 提案書の構成、議事録の要約、データの集計など、職種ごとの作業での演習 |
| 管理職 | 自部門での活用を進める役を担えるようにする | 自部門での活用を進める立場の理解、組織としての活用の方針を行動計画に落とす方法 |
| 経営層、役員 | AI活用の方針と投資を判断できるようにする | 生成AIで変わるマネジメントと意思決定、 自社の情報資産の活かし方、AI活用の戦略づくり |
| 推進役(社内で広める担当) | 現場の活用を先導し、周りの社員に教えられるようにする | 業務の課題を題材にした演習、AIエージェントの作成、AIを使う企画の提案 |
全社員向けの研修
全社員向けの研修は、生成AIを使ったことがない社員を含めて、基礎知識と安全な使い方をそろえる研修です。数時間の講義と演習で行う例や、eラーニングで行う例があります。新入社員や若手社員に向けて、基礎の研修を別に用意している研修会社もあります。
事例の中には、経営層が生成AIを全社で使う方針を出し、全社員が「生成AIで何ができるのか」を知るところから始めた会社があります。この会社は、生成AIを初めて使う社員に向けた3時間の研修を行いました。
職種別の研修
職種別の研修は、受講者が普段行っている作業を題材にします。営業、マーケティング、企画、管理部門のように、職種ごとにコースを分けている研修会社が代表的な例です。部署ごとの使い方の例を示し、受講者の業務に合わせて演習を組む研修会社も見られます。
職種別の研修は、厚生労働省の人材開発支援助成金とも関係します。2026年8月3日の改正で、職種を問わず共通の内容を学ぶ研修は助成の対象から外れ、受講する社員の業務に直結した研修が対象になりました。経過措置を含む詳細は、厚生労働省の案内で確認できます。改正後に助成の対象になる研修の見分け方はAI研修の助成金の対象になる研修と注意点で解説しています。
管理職向けの研修
管理職向けの研修は、管理職が自分で生成AIを使えるようになり、部署で活用を進める役を担えるようになることが目的です。事例の中には、マネジメント層に向けた研修で、組織としての活用の方針を行動計画に落とす方法を扱った会社があります。
事例の中には、新入社員と若手社員、中堅社員、管理職の3つの層に分けて、層ごとに違う内容の研修を行った会社があります。この会社は、知識のレベル、業務の内容、役割の違いに応じて、伝える内容の細かさと視点を変えたと振り返っています。
経営層向けの研修
経営層向けの研修は、ツールの操作より、経営の判断にAIをどう使うかを中心に扱います。役員と部門長に向けた2時間の研修、経営者への個別の指導、2〜3日間の集中の研修などの形があります。
役員と部門長に向けた研修を行った事例では、現場の担当者に向けた終日の研修の翌月に、役員と部門長に向けた研修を行っています。経営層が自らAI活用の推進に関わることを、依頼した会社は狙っていました。
誰から受けさせるか
生成AI研修を誰から受けさせるかは、会社の状況によって、全社員の基礎、管理職と役員、各部門の推進役の3つから選びます。使う社員が一部にとどまっている会社は、推進役や管理職の研修から始める方法が候補です。
- 全社員の基礎から始める。使ったことがない社員が多く、知識の差が大きい会社に合います。事例の中には、全社員に基礎の理解を広げるところから始めた会社があります
- 管理職と役員から始める。業務の進め方を変える権限を持つ層に、先に生成AIを理解してほしい会社に合います。事例の中には、部長職に向けた実習の研修を行った会社があります
- 推進役から始める。各部門から選んだ社員を先に育て、推進役が部署の中で使い方を広げます。事例の中には、7部門から約30名が推進メンバーとして研修に参加した会社や、研修を受けた10名が各現場でAIの活用を進める役を担っている会社があります
生成AIを使える環境を整えたばかりの会社は、利用ルールを研修の前に整えたうえで全社員の基礎から始めると、全員に同じルールを一度に伝えられます。

4. 生成AI研修と似た研修・支援との違い
生成AI研修と似た研修や支援の違いは、何を学び、誰が対象かで整理できます。自社の課題がどの研修に当たるかを見ると、頼む相手が絞れます。
| 種類 | 主に学ぶこと、行うこと | 主な対象 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 生成AI研修 | 生成AIの使い方、業務での活用、利用時の注意点 | 全社員から経営層まで | 社員が生成AIを業務で使えるようにしたい |
| DX研修 | デジタル技術全般の基礎知識、データの活用、業務のデジタル化の考え方 | 全社員 | デジタル全般の理解を底上げしたい |
| AIエンジニア向けの研修 | 機械学習、ディープラーニング、AIを組み込んだシステムの開発 | エンジニア、技術職 | AIを使った仕組みを社内で開発したい |
| ChatGPT研修、Copilot研修 | 特定のツールの機能と、業務での使い方 | そのツールを使う社員 | 導入するツールが決まっている |
| 社内の勉強会、独学 | 社員が自分たちで使い方を調べ、共有する | 社内の社員 | すでに使っている社員の知見を広げたい |
| AI導入支援 | 支援会社が、AIを使う業務の設計、導入、開発に伴走する | 推進の担当者、経営層 | 仕組みづくりを外部と一緒に進めたい |
DX研修、AIエンジニア向けの研修との違い
DX研修は、デジタル技術全般の基礎を扱い、生成AIはその中の1つの単元です。AIエンジニア向けの研修は、AIのモデルを開発して実装する技術を扱い、対象は技術職です。生成AI研修は、主に技術職以外の社員が、生成AIを自分の業務で使えるようになることを目的にしています。
同じ研修会社が、全社員向けの生成AI研修と、エンジニア向けのAI開発の研修を両方持っている場合があります。問い合わせのときに、受講する社員の職種と、研修後にできるようになってほしいことを伝えると、合う講座を案内してもらえます。
ChatGPT研修、Copilot研修との違い
ChatGPT研修やCopilot研修は、ツールを決めて学ぶ生成AI研修です。Microsoft 365を全社で使っている会社はCopilotの研修、ChatGPTを契約している会社はChatGPTの研修のように、自社で使えるツールに合わせて選びます。
ツールがまだ決まっていない会社は、ツールを限定しない生成AI研修で、プロンプトの書き方や注意点などの共通の内容を学ぶ方法があります。ChatGPTに絞った研修の会社は、ChatGPT研修のおすすめで紹介しています。
社内の勉強会、独学との違い
社内の勉強会は、すでに使っている社員の工夫を共有する場として役立ちます。自社の業務に近い話ができる点が良さです。外部の研修は、仕組みから注意点までを順序立てて学べる点と、実務で生成AIを使っている講師から学べる点が違います。
研修を依頼した会社の事例には、独学では全体像が分からず、使えるスキルが限られることが気になっていたという声があります。社内の勉強会で済ませず、外部の研修で学んだ内容を実務につなげることを重視したという声もありました。
AI導入支援との違い
AI導入支援は、AIを使う業務の設計や、ツールの導入、開発に支援会社が伴走するサービスです。生成AI研修は、社員が生成AIを使う力を身につけることが目的で、成果は社員のスキルとして社内に残ります。
研修会社の中には、研修に加えて、AIの導入支援や開発まで対応している会社があります。研修のあとに仕組みづくりまで進めたい会社は、導入支援や開発にも対応している研修会社を候補に入れる方法があります。
5. 生成AI研修の料金の仕組み
生成AI研修の料金の目安は、eラーニングで1人あたり数千円〜3万円、講師が自社向けに行う研修で1日20万〜70万円です。料金は、研修の形式、受講する人数、時間、内容を自社の業務にどこまで合わせるかで決まります。
eラーニングは1人あたりの月額や年額、講師が登壇する研修は1回あたりや1時間あたりの金額で決まります。演習を自社の業務に合わせて作り込む研修や、研修のあとに伴走が付く研修は、対象の人数と期間を決めたうえで研修会社が見積もりを出します。
費用を抑える方法として、厚生労働省の人材開発支援助成金があります。事業展開等リスキリング支援コースでは、研修にかかった経費のうち、中小企業は75%、大企業は60%が助成されます。2026年8月3日からは、受講する社員の業務に直結した研修が対象になり、汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ研修は対象外になりました。
形式ごとの相場と、助成金を使ったあとの負担の計算例は、AI研修の費用相場で解説しています。
6. 生成AI研修のメリット
導入事例に出てくる変化には、生成AIを日常的に使う社員が増えたことや、社員が自分で業務の仕組みを作るようになったことがあります。研修を依頼した会社の事例をもとにまとめました。
- 生成AIを日常的に使う社員が増えます。事例の中には、ほぼ毎日使う社員の割合が、研修の前の20%から33%に増えた会社があります
- 受講者が、自分の業務での使い道を見つけられます。研修のあとのアンケートで、参加者の80%が「自分たちの業務に生成AIを活かす筋道が見えた」と回答した事例があります
- 社員が自分で業務の仕組みを作るようになります。研修の直後に、現場から作りたいAIエージェントの案が約70個挙がり、40個以上が実務で使われている事例があります
- 社内で活用を進める役の社員が育ちます。事例の中には、研修を受けた社員が、各現場でAIの活用を進める役を担っている会社があります
7. 生成AI研修のデメリットと注意点
生成AI研修の注意点は、研修を受けただけで終わりやすいことと、全員に同じ内容では合わない社員が出ることです。研修を頼む前に確認すると安心な点を、5つにまとめました。
- 研修を受けただけで、業務での利用が続かない場合があります。研修のあとの質問への対応や伴走の有無を、見積もりの段階で確認すると安心です
- 全員に同じ内容の研修では、合わない社員が出ます。すでに使っている社員と、使ったことがない社員で講座を分けるか、事前のアンケートや診断でレベルを把握することが大事です
- 生成AIのツールは更新が早く、研修の内容が古くなります。教材がいつ更新されたかと、新しい機能を扱っているかを、研修会社に確認することが必要です
- 社内の利用ルールがないと、学んだ使い方を業務で広げにくくなります。入力して良い情報の範囲と、使って良いツールを研修の前に整備しておくと、研修で学んだ使い方をすぐに業務で使えます
- 効果を測る指標を先に用意していないと、研修の成果を評価できません。利用する社員の割合や、対象の作業にかかる時間など、研修の前後で比べる数字を用意しておくと安心です

8. 生成AI研修が向いている会社・向かない会社

生成AI研修は、生成AIを使える環境はあるが、使う社員が一部に限られている会社に向いています。研修を依頼した会社の導入事例に出てくる、依頼前の状況をもとに整理しました。
生成AI研修が向いている会社
- ツールは導入したが、使う社員が一部に限られている会社。全社員向けにツールを配ったあと、想定より利用が進まなかった会社が、研修を依頼しています
- 社員ごとの知識の差が大きい会社。一部の部門は日常的に使い、ほかの部門はほとんど使ったことがない状況に合います
- 社内に教えられる人がいない会社。社内だけではノウハウや事例を用意しきれず、外部の専門家の知見を取り入れた会社があります
- 経営の方針として、全社で生成AIを使うと決めた会社。全社員の基礎をそろえる研修から始めると、方針と利用ルールを同時に伝えられます
- 社内で活用を広げる推進役を育てたい会社。各部門から選んだ社員に、演習中心の長めの研修を行う方法があります
候補の研修会社は、AI研修のおすすめ14選で比べられます。
生成AI研修が向かない会社
- 社員が生成AIを使える環境が、まだ整っていない会社。業務で使えるツールと利用ルールを先に用意すると、研修で学んだ内容をすぐに試せます
- 研修のあとに、どの業務で使うかが決まっていない会社。対象の部署と作業を絞ってから研修を頼むと、演習の題材が具体的になります
- AIを使った仕組みそのものを、外部に作ってほしい会社。業務の設計や開発まで支援会社が伴走するAI導入支援が合います
9. 生成AI研修を選ぶときに見る点
生成AI研修を選ぶときは、対象者に合う講座があるか、自社の業務で演習できるか、研修のあとの支援があるかの3点を見ます。
- 受講させたい対象者に合う講座があるか。全社員、職種別、管理職、経営層のうち、自社が研修を行いたい層の講座を持つ研修会社を選びます
- 自社の業務と、自社で使うツールで演習できるか。演習の題材を自社の業務に合わせて作り変えられるかを確認します
- 研修のあとの支援があるか。質問への対応、講師の伴走、活用の状況の測定のうち、どれを行うかを確認します
講師の経験や、同じ規模の会社の事例を含めた確認項目は、AI研修の選び方で解説しています。
10. 生成AI研修に関するよくある質問
社内の勉強会や独学と、外部の生成AI研修は何が違いますか?
外部の研修は、仕組みからリスクまでを順序立てて学べる点が違います。社内の勉強会の良さは、使っている社員の工夫を自社の業務に近い形で共有できる点です。使ったことがない社員が多い会社や、情報の扱いのルールまで全員に伝えたい会社は、外部の研修が合います。
ITに詳しくない社員でも、生成AI研修を受けられますか?
受けられます。生成AIを初めて使う社員でも参加できると明記している研修や、始め方と使い方から教える基本のコースがあります。受講の前提として、WordやExcelの基本操作を挙げている研修もあるため、受講する社員のパソコンの操作のレベルを研修会社に伝えておくと安心です。
ChatGPTとCopilotのどちらの研修を選べば良いですか?
自社の社員が業務で使えるツールに合わせて選びます。Microsoft 365を使っている会社にはCopilotの研修、ChatGPTを契約している会社にはChatGPTの研修が候補です。使うツールが決まっていない会社は、ツールを限定せずに学べる研修を選ぶと、導入するツールが変わっても学んだ内容を使えます。
生成AI研修の内容は、自社の業務に合わせてもらえますか?
合わせてもらえる研修が多くあります。多くの研修会社が、カリキュラムを会社ごとに作り変えると明記しています。対象の部署と、生成AIを使いたい作業を問い合わせの段階で伝えると、演習の題材が具体的になります。
研修のあとに、生成AIが使われなくなるのを防ぐにはどうすれば良いですか?
研修のあとに相談できる相手と、使う業務を決めておくことが大事です。研修のあとに講師へ質問できる期間がある研修や、数か月の伴走が付く研修があります。社内では、部署ごとに推進役を選任し、使い方の例を共有する場を用意すると、利用が続きやすくなります。
11. まとめ
生成AI研修は、生成AIの仕組みと使い方、業務での活用方法、利用時の注意点を、会社が社員に体系的に学ばせる研修です。生成AIの基礎と、自社の業務を題材にした演習は、多くの研修で扱います。研修の中身は、全社員、職種別、管理職、経営層のどの層に受けさせるかで変わります。
生成AI研修が向いているのは、生成AIを使える環境はあるが、使う社員が一部に限られている会社です。誰に、何をできるようになってほしいかを整理してから、研修会社に相談しましょう。各社の比較はAI研修のおすすめ14選にまとめています。社員が生成AIを日常の業務で使える会社にする方法として、検討してみてください。
