給与計算アウトソーシングおすすめ12選【2026年】どこまで頼めるかと社労士との違いも解説

この記事を読むと分かること
- 社会保険・労働保険の申請書等の作成と提出の代行は社会保険労務士か社労士法人の業務で、勤怠の集計や給与の計算を頼む代行会社とは担い手が分かれること が分かる
- 費用の相場は従業員1人あたり月1,000円から2,000円で、従業員50名で給与計算だけなら月4万円から6万円であること が分かる
- 従業員50人前後で担当が1人なら、勤怠の集計から頼み、社会保険の手続きの担い手まで同時に決めるのが向くこと が分かる
- 12社の事例で頼む前に多かった困りごとは担当の退職と業務の属人化で、6社の事例に出てくること が分かる
- 頼むと決めてから本稼働までは2か月から6か月で、担当がいるうちに直近の明細と勤怠データ、独自の計算ルールを残すこと が分かる
「この人が辞めたら次の給与が払えない」。「総務の担当者が続けて退職し、給与計算ソフトを使いこなせる人がいない」。「委託していた会社から、給与計算のサービスを終えると連絡が来た」。給与計算アウトソーシングを調べ始めるきっかけは、このような状況から生まれます。
給与計算を外部の会社に委託すると、担当者が抜けても毎月の給与を止めない体制が目指せます。しかし「社労士に頼むのと何が違うのか」「勤怠の集計や社会保険の手続きまで頼めるのか」「従業員50人の会社はどこに頼めばいいのか」と迷う方も多いと思います。従業員50人前後で担当が1人の会社は、勤怠の集計から頼み、社会保険の手続きの担い手まで同時に決めるのが向いています。給与計算だけを頼む場合の相場は月4万円から6万円です。
この記事では、編集部が公式サイトに導入事例を公開している給与計算アウトソーシング12社を、「どんな状況の会社を支援しているか」の観点も含めて、掲載しました。給与計算を委託したあとの会社を見ると、次のような成果につながった事例もありました。
- 委託した当初から従業員が5倍以上に増えても、労務担当の負担は大きく変わらなかった
- 給与計算と請求書処理などを委託し、代表者の感覚で正社員2人分の業務量を削減できた
- 誰かが抜けても給与計算が止まらない体制ができた
ぜひ最後までご覧ください。
この記事は経理代行のおすすめ13選の中の、給与計算を通年で委託する先の比較記事です。

1. この記事の掲載基準
公式サイトに導入事例か利用者の声を公開していて、そこから業種・規模・課題が分かりやすい会社を掲載しました。知名度ではなく、事例を公開していて、お客さんの課題や導入の背景が分かる会社を中心に選んでいます。給与計算の専門会社のほか、社会保険労務士が運営する会社、人事業務全体を受託する会社、給与ソフトの会社の代行サービスも含みます。
料金は公式サイトに金額が書いてある場合に転記し、書いていない会社は「お問い合わせでご確認ください」としました。数字は各社の公開情報で、確認日は記事末尾の注記にあります。本記事には有料掲載企業が含まれる場合があり、該当する会社にはブロックの冒頭にPRと表記します(2026年10月時点で該当なし)。
2. 給与計算アウトソーシングとは
給与計算アウトソーシングとは、毎月の給与と賞与の計算、振込データや給与明細の作成、年末調整などの業務を外部の会社に委託するサービスです。依頼できる範囲は会社ごとに違い、勤怠の集計から任せる形も、集計済みのデータを渡して計算だけを任せる形もあります。給与計算代行と呼ばれることもあり、中身は同じサービスです。
給与計算アウトソーシングはどこまで頼めるか
社会保険・労働保険の申請書等の作成と提出の代行は、社労士法第27条により社会保険労務士(社労士)か社労士法人に頼みます。勤怠の集計、給与と賞与の計算、住民税の更新は、同条が制限する事務に挙がっていません。同条は、社労士または社労士法人でない者が、他人の求めに応じ報酬を得て、第2条第1項第1号から第2号までの事務を業として行うことを禁じています。他の法律に別段の定めがある場合などの例外もあります。第1号は行政機関等に出す申請書等の作成、第1号の2は提出の手続の代行、第1号の3は申請等の代理(事務代理)、第2号は労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類の作成です(出典:社会保険労務士法)。
業務ごとの担い手を、編集部が次のように整理しました。
| 業務 | 代行会社に頼むとき | 資格者が担う場合の頼み先 |
|---|---|---|
| 勤怠の集計とチェック | 代行会社が対応している | ― |
| 給与と賞与の計算、振込データと給与明細の作成 | 代行会社が対応している | ― |
| 賃金台帳の作成 | 補助業務に限る会社もあり、会社ごとに扱いが違う | 契約の範囲で確かめる (社労士法第27条の対象に帳簿書類の作成も入る) |
| 住民税の更新(特別徴収額の登録と通知書の配布) | 代行会社が対応している | ― |
| 年末調整の申告書の回収、記入漏れの確認、会社が決めた内容の入力 | 代行会社が対応している。控除の可否の判断は会社か税理士に残す | ― |
| 年末調整の申告書等を自己の判断に基づいて作成する業務 | 税理士か税理士法人が担う体制かを確かめる | 税理士・税理士法人(税理士法第2条・第52条) |
| 社会保険・雇用保険の資格取得と喪失の届出、算定基礎届、月額変更届、労働保険の年度更新 | 資格を持たない会社は、書類の作成と提出の代行を業として行えない | 社労士・社労士法人(社労士法第2条・第27条) |
給与の計算という語は、社労士法第27条と税理士法第52条の条文にありません。計算の結果を賃金台帳や税務書類にする部分は、委託先が社労士や税理士と組んでいるかを契約前に聞きます。社会保険の手続きを自社に残すのか、提携の社労士法人に頼むのかも決めておくのがおすすめです。
年末調整は、社労士法人に頼むときも税理士が担う体制かを確かめます。日本税理士会連合会と全国社会保険労務士会連合会の確認書(平成14年)が、年末調整に関する事務を税理士法第2条第1項の業務と整理しているためです。税理士業務は無償でも対象になるので、年末調整が料金に含まれる形でも担い手は同じように確かめます。委託しても、源泉徴収票など法定調書の提出義務者は給与を支払う会社のままです。従業員からの控除の質問に答える窓口も、範囲を確かめておくと安心です。年末調整の範囲は年末調整代行のおすすめ13選で詳しく比較しています。
社労士事務所と専門会社のどちらに頼むか
社会保険の手続きまで1つの窓口で頼むなら社労士法人、従業員100名以上で今の給与ソフトを使い続けたいなら給与計算の専門会社が向いています。給与計算の専門会社にも、手続きは提携の社労士法人が受託し、窓口をつないでくれる会社があります。頼み先の種類ごとの違いは次のとおりです。
| 頼み先 | 社会保険の手続き | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 社労士事務所・社労士法人 | 自社で代行できる。年末調整は税理士が担う体制かを確かめる | 手続きと労務の相談を同じ窓口で頼みたい会社 |
| 給与計算の専門会社 | 提携の社労士法人が受託するか、紹介を受ける | 従業員100名以上で、毎月の計算を任せたい会社 |
| 人事業務全体を受託する会社 | 提携の社労士法人が受託する | 入退社の手続きや問い合わせ対応まで まとめて頼みたい会社 |
| 給与ソフトの会社の代行サービス | 既存の社労士と連携するか、紹介を受ける | 給与ソフトの入れ替えも同時に進めたい会社 |
| 顧問の税理士 | 提出の代行と事務代理は社労士に頼む | 顧問の税理士が年末調整まで担っている会社 |
すでに顧問の社労士がいる会社は、給与計算だけを専門会社に頼み、手続きは今の顧問に続けてもらう分担もできます。この分担を選ぶ場合は、毎月のデータを誰が誰に渡すかを先に決めておきます。
3. 給与計算アウトソーシングの料金相場
費用の相場は、毎月の給与計算だけを頼む場合で従業員1人あたり月1,000円から2,000円です。人数が増えるほど1人あたりの金額は下がり、従業員50名なら月4万円から6万円(1人あたり800円から1,200円)です。賞与の計算や年末調整は別料金にしている会社が多いです。
- 従業員数。人数が増えるほど1人あたりの金額は下がります。
- 頼む範囲。勤怠の締めや入退社の手続きまで含めると月額が上がります。
- 賞与の計算と年末調整。別料金にしている会社が多いです。
- 初期費用。個別見積もりの会社が多いです。
人数と範囲ごとの月額の相場
| 従業員数と頼む範囲 | 月額の相場 |
|---|---|
| 11名から30名、給与計算だけ | 月2万円から3万5,000円 |
| 50名、給与計算だけ | 月4万円から6万円 |
相場は編集部が複数の公開情報を比べて整理した目安です。根拠にした公開情報、人数別の試算、別料金の内訳は給与計算代行の費用相場で詳しく解説しています。経理全体の費用は経理代行の費用相場が参考になります。
公開されている料金の例
公開されている料金では、月額3万円(税抜)からの例、従業員50名で給与計算だけ月6万円からの例、1人あたり月1,000円を目安にする例があります。勤怠の締めまで含めると従業員50名で月9万円から、入退社の手続きまで含めると従業員100名で月16万円からの例もあります。規模の大きい会社では、従業員500名で月額40万円から50万円という例が公開されています。初期費用は個別見積もりの会社が多いので、問い合わせのときに月額と別に聞くのがおすすめです。
4. 給与計算アウトソーシングの選び方
選ぶときは、頼む範囲を決めてから、社会保険の手続きの担い手、給与ソフト、経験、担当の体制の順に確かめるのがおすすめです。5つの点と、それぞれの確認項目を並べました。
- 頼む範囲と、社内に残す作業を先に決める
- 社会保険の手続きを誰が担うかを決める
- 今の給与ソフトのまま頼めるか
- 同じ規模、同じ困りごとの会社を助けた経験があるか
- 担当が休んでも止まらない体制と、情報の守り方を確かめる
1. 頼む範囲と、社内に残す作業を先に決める
最初に決めるのは、勤怠の集計から頼むのか、集計後のデータを渡すのかです。ここで見積もりの金額が変わり、社内に残る作業も変わります。担当者が1人で退職に備えるなら、勤怠の締めから委託すると、毎月のチェック作業を手放せます。一方で、手当の新設や昇給の情報は社内で決めるものなので、会社から渡す情報として残ります。
給与計算アウトソーシングの範囲を決めるときの確認項目
- 勤怠の集計を頼むか、集計後のデータを渡すかを決める
- 賞与の計算、年末調整、住民税の更新を含めるかを決める
- 昇給や手当の変更を、誰がいつ委託先に伝えるかを決める
2. 社会保険の手続きを誰が担うかを決める
社会保険の手続きは、給与計算と同じ会社に頼めるとは限りません。自社で手続きを続ける形、提携の社労士法人に頼む形、顧問の社労士に続けてもらう形、給与計算ごと社労士法人に頼む形の4つがあります。担当者の退職に備えるなら、入退社の手続きと算定基礎届も担当者が抱えていないかを確かめます。提携の社労士法人を使う場合は、契約が給与計算と別になるかも会社によって違います。
給与計算アウトソーシングで社会保険の手続きを決めるときの確認項目
- 入退社の手続きと算定基礎届を誰が担うかを決める
- 手続きを担う社労士法人の名前を聞く
- 手続きの委託契約の相手が社労士法人か、報酬を誰が受けるかを聞く
3. 今の給与ソフトのまま頼めるか
今の給与ソフトのまま頼める会社と、委託先のシステムに移る会社の2通りがあります。今のソフトのまま頼むと、切り替えの負担は小さく済みます。委託先のシステムに移ると、法改正の対応やシステムの保守を委託先に任せられます。勤怠のソフトは残したまま、給与の計算だけ移せる会社もあるので、ソフトの名前を伝えて聞くのが確実です。
給与計算アウトソーシングで給与ソフトを確認するときの確認項目
- 今の給与ソフトと勤怠ソフトの名前を伝える
- 今のソフトのまま頼めるか、移行が必要かを聞く
- 解約したあとにデータをどの形式で受け取れるかを聞く
4. 同じ規模、同じ困りごとの会社を助けた経験があるか
給与の計算ルールは会社ごとに違うので、近い規模と雇用形態の経験があるかで、立ち上げの負担が変わります。パートやシフト勤務が多い会社、拠点が複数ある会社は、同じ条件の事例があるかを見ると判断しやすくなります。6章の事例も、規模や業種が近い会社を探す材料になります。
給与計算アウトソーシングの経験を見るときの確認項目
- 自社に近い人数と業種の事例を探す
- パートやシフト勤務、複数拠点の対応経験を聞く
- 会社独自の手当を計算した経験を聞く
5. 担当が休んでも止まらない体制と、情報の守り方を確かめる
給与の支払いは止められないので、委託先の担当が休んだときの体制を確かめる必要があります。チェックを別の担当者が行う仕組みがあるかも、ミスを減らす条件になります。給与計算では従業員の個人情報とマイナンバーを預けるため、プライバシーマークやISO27001の認証も確認しておくと安心です。
給与計算アウトソーシングの体制を見るときの確認項目
- 担当が1人か、チームで対応するかを聞く
- 計算結果を別の担当者がチェックするかを聞く
- プライバシーマークやISO27001の認証の有無を聞く
従業員数と頼む範囲で、どこに頼むか
頼み先は、従業員数、社会保険の手続きを任せるか、今の給与ソフトを使い続けるかで変わります。6章で紹介する12社のうち、それぞれの条件に合う会社の例を並べました。
| 条件 | 向いている頼み方 | 6章の会社の例 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 従業員50人前後で、給与計算の担当が1人 | 勤怠の集計から頼み、社会保険の手続きの担い手も決める | さかえ経営(通常は約4ヶ月、最低1年)、ミナジン、タクシタ労務 | 相場は給与計算だけで月4万円から6万円 |
| 担当者が急に退職した | 短い期間で引き受ける会社に頼む | さかえ経営(最短1ヶ月)、ミナジン(特急対応の相談)、日本アウトソーシングセンター(急な導入向けのかんたんプラン) | お問い合わせでご確認ください |
| 社会保険の手続きまで1つの窓口で頼みたい | 社労士事務所が併設された会社か、提携の社労士法人が受託する会社に頼む | さかえ経営、ペイロール、エコミック | お問い合わせでご確認ください |
| 今の給与ソフトを使い続けたい | 今のシステムのまま代行する会社に頼む | フルキャストホールディングス、さかえ経営、ビジネスブレイン太田昭和 | フルキャストホールディングスは 目安1人/1,000円(月額) |
| 従業員300人以上で拠点が複数ある | 人事業務全体を受託する会社に頼む | ラクラス、ペイロール、ビジネスブレイン太田昭和 | お問い合わせでご確認ください |
従業員50人前後の会社はどこに頼むか
従業員50人前後で担当が1人の会社は、勤怠の集計から頼める会社に、社会保険の手続きの担い手まで決めて頼むのが向いています。給与計算だけの相場は月4万円から6万円です。担当者が退職すると、給与計算と一緒に入退社の手続きも残ることが多いからです。さかえ経営は併設のさかえ経営労務事務所があり、手続きも委託できる業務に挙げています。契約の相手は問い合わせで確かめるのがおすすめです。ミナジンは1名から3,000名まで対応し、手続きは提携の社労士法人ミナジンとの別契約です。タクシタ労務は従業員50名で勤怠締めと給与計算を月9万円からと公開し、社会保険は届出書類のデータ作成(ドラフト)までを対象にしているので、最終の作成と提出を誰が担うかを確かめます。
従業員300人以上の会社はどこに頼むか
従業員300人以上で拠点が複数ある会社は、受託の規模を公開している会社と、大企業向けと打ち出す会社が候補になります。受託の規模を公開している会社では、ペイロールが279社123万人超、エコミックが毎月550社14万人です。ラクラスは大企業の人事部を支えると打ち出し、取引先に国内外の大手企業250社以上を挙げています。ビジネスブレイン太田昭和は、今のシステムのまま業務だけを代行するサービスと、自社の給与計算システムに移るサービスの両方を持っています。本稼働までに時間がかかることが多いので、半年ほど前から相談を始めると余裕を持てます。

5. 給与計算アウトソーシングの比較表
12社の頼める業務、社会保険の手続きと給与システム、公開されている料金を比較しました。
| サービス名 | 頼める業務 | 社会保険の手続きと給与システム | 料金 |
|---|---|---|---|
| 日本アウトソーシングセンター | 給与・賞与計算、年末調整、住民税、退職金計算 | 手続きは提携の社労士法人。今の運用ツールのままのプランあり | お問い合わせでご確認ください |
| さかえ経営 | 給与・賞与計算、年末調整、住民税更新、社会保険・労働保険の手続き、勤怠管理 | 手続きも委託できる業務に記載。今のシステムのまま代行 | 500名規模の例 月額40万〜50万円 |
| ラクラス | 給与・賞与計算、就業管理、年末調整、社会保険、住民税、問い合わせ窓口 | 提携社労士あり。ラクラスのクラウドシステムに移る | お問い合わせでご確認ください |
| BOD | 勤怠データ管理、給与・賞与計算。年末調整と住民税の更新はオプション | 提携先の社労士を紹介。現行の運用を聞いて提案 | お問い合わせでご確認ください |
| ビジネスブレイン太田昭和 | 給与・賞与・年末調整の計算、社会・労働保険関連業務 | グループに社労士法人。自社システムに移る型と今のシステムのままの型 | 公式サイトでご確認ください |
| ペイロール | 給与・賞与計算、年末調整補助、勤怠管理、問い合わせ対応 | 手続きは提携の社労士法人。自社開発のシステムに移る | お問い合わせでご確認ください |
| タクシタ労務 | 勤怠データの集計、給与・賞与計算、住民税年度更新、年末調整の補助 | 資格取得と喪失の届出はデータ作成(ドラフト)まで。freeeなどのクラウドに対応 | 給与計算 6万円/月〜(50名) 勤怠締め+給与計算 9万円/月〜(50名) +入退社手続き 16万円/月〜(100名) |
| COMIT HR | 勤怠管理、給与・賞与計算、年末調整、住民税、社会保険 | 手続きは提携の社労士法人。提案するクラウドシステムに移る | お問い合わせでご確認ください |
| エコミック | 給与・賞与計算、年末調整、住民税徴収額更新。勤怠集計はオプション | 手続きは提携の社労士。今の周辺システムをそのまま利用 | お問い合わせでご確認ください |
| ミナジン | 給与・賞与計算。勤怠データの計算業務はオプション。住民税更新、年末調整の補助 | 手続きは社労士法人ミナジンと別契約 | 初期費用0円、月額30,000円(税抜)〜 |
| freee人事労務アウトソース | 給与・賞与計算、入退社手続き、年末調整、住民税更新、問い合わせ対応 | 既存の社労士と連携、いなければ紹介。freee人事労務に情報が蓄積 | お問い合わせでご確認ください |
| フルキャストホールディングス | 勤怠管理、給与・賞与計算、住民税更新、年末調整 | 手続きは提携の社労士法人を紹介。今のシステムのまま対応 | 目安 1人/1,000円(月額) 勤怠の集計や年末調整は別途 |
6. 給与計算アウトソーシングのおすすめ12選
ここからは1社ずつ紹介します。会社の説明は公式サイトの訴求文から、事例の中身は公式の事例ページから書いています。掲載した12社の事例で、頼む前の困りごととして多かったのは担当の退職や休職、業務の属人化で、6社の事例に出てきます。
日本アウトソーシングセンター

| 運営会社 | 株式会社日本アウトソーシングセンター(大阪府大阪市、2007年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与計算/賞与計算/年末調整/住民税/労働保険・社会保険の手続代行(提携社労士法人が実施)/分析レポート/人事・勤怠システムの提供/退職金計算 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは提携の社労士法人(要望に応じて紹介する案内もあり)。「自社の運用ツールをそのままに」のプランあり |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
日本アウトソーシングセンターは、株式会社日本アウトソーシングセンター(大阪府大阪市、2007年設立)が運営する給与計算アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「マルチタスク の 解放 から、戦略エージェントへ!」と掲げています。主に100名から1,000名の企業を対象にしていると紹介し、特に100名前後から500名規模に強いと記載されています。
対応範囲は、月次の給与計算、賞与計算、年末調整、住民税の更新です。プランは急ぎの導入に向くかんたんプラン、今の運用ツールのまま業務を外部化するベーシックプラン、人事データベースの管理から連携するDXプランの3つが紹介されています。
導入事例:株式会社ライフタイムメディ(通所介護、訪問看護など)
通所介護や訪問看護を営むライフタイムメディでは、それまで委託していた給与計算の会社がサービスを終えることになりました。約120名分の給与計算を短い期間で引き継ぐ必要があり、顧問の税理士事務所の紹介で日本アウトソーシングセンターに依頼しています。
当社としても、今後も引き続きJOCさんにお願いしたいと考えています。日々の給与計算を正確に対応してくださるだけでなく、法改正や新しい制度への対応など、最新の情報や取り組みについても積極的に提案してくださる点が非常に心強いです。単なる業務委託先ではなく、長く伴走してくれるパートナーとして信頼しています。
任せているのは毎月の給与計算と年末調整です。今の委託先の事業終了で、急いで次の委託先を探している会社に合うかもしれません。
さかえ経営

| 運営会社 | 株式会社さかえ経営(神奈川県横浜市、2013年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与計算/賞与計算/年末調整/住民税更新/社会保険・労働保険の手続き/各種証明書発行/Web給与明細の配信/勤怠管理/従業員からの問い合わせ対応(勤怠状況のチェックと従業員との直接のやり取りは別途オプション) |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きも委託できる業務に記載(併設 さかえ経営労務事務所)。基本的にお客様のシステムを活用 |
| 料金 | 従業員500名規模の企業の例 月額費用(基本料金+従業員単価)月額40万〜50万円、初期費用は個別にお見積り、オプションは必要に応じて(税の表記なし) |
さかえ経営は、株式会社さかえ経営(神奈川県横浜市、2013年設立)が運営する給与計算アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「さかえ経営が提供する「給与社保アウトソーシング」では、貴社の負担軽減を最優先に考えます。」と紹介し、社労士の専属コンサルタントが担当すると記載されています。代表は社会保険労務士で、FAQでは対象の規模を最少約15人、最大約3,000人と説明しています。
対応範囲は給与計算から社会保険・労働保険の手続きまでです。今のシステムをそのまま使えると明記し、通常は申し込みから約4ヶ月で開始します。担当者が急に退職したなどの急ぎの場合は、最短1ヶ月で代行できると紹介しています。契約は導入開始から最低1年です。
導入事例:株式会社アオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ(インターナショナルスクールの運営、東京都練馬区)
東京都内11拠点でインターナショナルスクールを運営するアオバインターナショナルエデュケイショナルシステムズ(従業員500名)は、以前の委託先から給与事業の継続が難しいと連絡を受けました。年末調整を控えた時期に3社から4社へ問い合わせ、社労士の資格が必要な業務も含めて1つの会社で受けられる点を条件に、さかえ経営を選んでいます。
非常に助かっているのは、こちらからの相談に必ず乗っていただけることと、「できる/できない」の判断や回答が非常に早いことです。
職員の約半数が外国籍で雇用形態が多い給与の業務を、手続きまで含めて任せています。雇用形態や手当が複雑で、1つの窓口に任せたい会社に合うかもしれません。
ラクラス

| 運営会社 | ラクラス株式会社(東京都千代田区、2005年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | データマネジメント/入社・退職・休職・復職/給与計算・賞与計算/就業管理/年末調整/社会保険・労働保険/従業員コンタクトセンター/福利厚生運営支援/マイナンバー管理/住民税業務 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 提携社労士あり。ラクラスのクラウドシステムを利用 |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
ラクラスは、ラクラス株式会社(東京都千代田区、2005年設立)が運営する人事BPOサービスです。公式サイトは「人事部が本来 向き合うべき 業務 へ」と掲げ、大企業の人事部を支えるサービスと紹介しています。BPOとは、業務のまとまりを外部の会社に委託する形を指します。取引先には製薬、自動車、金融、ITなどの国内外の大手企業250社以上を挙げています。
対応範囲は、給与計算のほか、入退社の手続き、就業管理、年末調整、社会保険、従業員の問い合わせ窓口までです。人事のシステムと運用の体制を一括して提供する形で、導入時は既存システムからのデータ移行を支援すると記載されています。
導入事例:株式会社インターネットイニシアティブ(インターネット接続、ITソリューション)
インターネットイニシアティブ(受託人数3,500名)は、人事システムのサポート終了を機に給与業務を別の会社へアウトソースしましたが、運用が安定しませんでした。契約の更新時期に12社の情報を調べて3社から話を聞き、ラクラスを選んでいます。
年末調整に関しても問い合わせは非常に少なくなりました。「申請が間に合いません」とか「ログインが出来なくて」とかその程度で、大きなトラブルも皆無ですし。
従業員が数千名の規模で、今の委託先の運用が安定せず、見直しを考えている会社に合うかもしれません。
BOD

| 運営会社 | 株式会社BOD(東京都豊島区、2017年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 勤怠データ管理/給与計算/賞与計算/給与振込データの作成/給与明細の作成/遡及計算/退職金計算。オプションに住民税の更新、年末調整の代行(別途相談) |
| 社会保険の手続きと給与システム | 必要に応じて提携先の社労士を紹介。現行の業務フローとシステムを聞いて改善を提案 |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
BODは、株式会社BOD(東京都豊島区、2017年設立)が運営する給与計算代行のサービスです。公式サイトは「給与計算のミスや負担を減らしたい方へ」と呼びかけ、数十名から数千名までの給与計算に対応すると明記しています。属人化していた担当者が退職して引き継ぎができない、といった悩みを解決の例に挙げています。
対応範囲は、勤怠データの集計と休日や時間外労働の精査から、給与と賞与の計算、振込データと明細の作成までです。人事労務のクラウドシステムの選定から運用の支援まで受けていると紹介しています。
導入事例:株式会社ボールド(システム開発、ITエンジニア派遣)
ボールド(従業員1,150名、2025年9月現在)では、取引先ごとに違う勤怠と請求のルールを月初に処理していました。勤怠の確認、請求、給与計算が重なる時期は6人日以上の工数が集中し、特定の担当者に頼る状態でした。BODのスタッフが常駐する形で、勤怠管理と給与計算の代行を依頼しています。
月初に勤怠処理・請求・給与業務に集中していたリソースを分散できるようになり、他業務にも対応できるようになりました。想定以上に業務負担は軽減されています。ここまで判断して業務を回してくれるとは思っていませんでした。
客先ごとにルールが違い、マニュアルが整っていない勤怠と給与の業務を任せたい会社に合うかもしれません。
ビジネスブレイン太田昭和

| 運営会社 | 株式会社ビジネスブレイン太田昭和(東京都港区、1967年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与、賞与、年末調整の計算/社会・労働保険関連業務/制度・業務設計 |
| 社会保険の手続きと給与システム | グループに社労士法人を有する。自社の給与計算システムに移る型と、今のシステムのまま業務を代行する型 |
| 料金 | 公式サイトでご確認ください |
Bulasは、株式会社ビジネスブレイン太田昭和(東京都港区、1967年設立)が運営する人事給与のアウトソーシングサービスです。公式サイトは「最短3ヵ月で人事給与業務をアウトソーシングします」と掲げ、あらゆる業種のあらゆる規模の顧客にサービスを提供すると記載されています。
対応範囲は給与、賞与、年末調整の計算で、社労士法人を有しているため社会・労働保険関連の業務も提供できると紹介しています。自社の給与計算システムを使う形のほか、今使っているシステムのまま業務だけを委託する形も選べます。
導入事例:株式会社大光銀行(銀行業、新潟県長岡市)
大光銀行では、1,200名を超える従業員の給与計算を人事部門の2名で担当し、業務の負荷と属人化が課題でした。銀行業の厳格な情報管理のルールを満たす環境を条件に、給与関連業務をビジネスブレイン太田昭和に委託しています。
銀行業は情報管理に関して極めて厳格なルールを設けており、システムのリプレイスなどにあたってはセキュリティの担保が大きな課題の一つとなっていました。BBSは、専用線によるプライベートクラウドの構築でこの課題をクリアし、理想とする環境が実現するまで親身に寄り添ってくれました。給与関連業務をアウトソーシングできたおかげで、人事部門が最も多忙になる年末調整の時期も、業務負荷が大幅に軽減されました。また、法改正などがあった場合、以前は自分たちで内容を調べ対応していましたが、今はBBSのアドバイスをもとに対応できるようになり、業務全体の効率化を実感しています。
情報管理の条件が厳しく、年末調整の時期の負荷を減らしたい会社に合うかもしれません。
ペイロール

| 運営会社 | 株式会社ペイロール(東京都江東区、1989年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与計算/賞与計算/年末調整補助/勤怠管理/社会保険手続き(提携社会保険労務士法人)/証明書関連/問い合わせ対応 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは提携の社会保険労務士法人。ペイロールが自社開発したシステムを利用(現在のシステムは不要) |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
ペイロールは、株式会社ペイロール(東京都江東区、1989年設立)が運営する給与計算アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「給与計算クラウドシステム×アウトソーシング」と掲げ、279社123万人超の受託実績を公開しています。給与制度が複雑な会社や、システムの老朽化に悩む会社を課題の例に挙げています。
対応範囲は、自社開発のシステムと業務の代行を一気通貫で提供する形で、社会保険の手続きは提携の社会保険労務士法人から提供します。導入期間は範囲や規模で変わり、おおよそ6か月程度が平均的な期間と案内しています。
導入事例:株式会社アイネット(情報処理・通信事業)
東証プライム市場に上場するアイネットでは、給与計算を委託したあとも、年末調整の一部や社会保険、問い合わせ対応の業務が人事部に残っていました。年末調整には4名の担当者がかかりきりになっていたため、給与計算と周辺業務を一括してペイロールに委託しています。
アウトソーシング後の給与関連業務は定期的にデータチェックする程度なので、これまで給与関連の作業に1日中取り組んでいた社員も採用や福利厚生、パート社員の管理業務など、他の業務を担えるようになりました。ダイバーシティや健康経営など、重要課題にも取り組みはじめています。
給与計算は委託済みでも、年末調整や問い合わせの対応が社内に残っている会社に合うかもしれません。
タクシタ労務

| 運営会社 | 株式会社kubellパートナー(東京都港区、2024年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 勤怠データの集計/給与計算/賞与計算/住民税年度更新/入社手続き/年末調整の補助的作業/各種システム導入支援 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 社保・雇保の資格取得と喪失届等はデータ作成(ドラフト)まで。法令上受託できない作業は受け付けないと記載。対応クラウドの例はfreee、Money Forward、勘定奉行クラウド、SmartHR、jinjer、KING OF TIME |
| 料金 | 給与計算 6万円/月〜(従業員規模:50名)/勤怠締め+給与計算 9万円/月〜(従業員規模:50名)/勤怠締め+給与計算+入退社手続きプラン 16万円/月〜(従業員規模:100名)(税の表記なし) |
タクシタ労務は、株式会社kubellパートナー(東京都港区、2024年設立)が運営する労務業務の代行サービスです。公式サイトは給与計算や社会保険手続き、年末調整といった定型業務をチーム体制で代行すると紹介しています。料金は従業員規模ごとのプラン例を公開しています。
対応範囲は、勤怠データの集計から給与計算、賞与計算、住民税年度更新までです。社会保険労務士法などの法令で受託できない作業は受け付けないと明記し、社労士との連携を対応業務に挙げています。
導入事例:大村製本株式会社(印刷・製本業)
大村製本(従業員51名から100名)では、総務の担当者の退職が続き、導入した給与計算ソフトを使いこなせる人がいない状態でした。有給と勤怠の管理も紙で運用していたため、給与計算を全面的に委託し、請求書処理などのバックオフィス業務や手順書の作成もタクシタに依頼しています。
感覚値ですが、正社員2人分の業務量は削減できていると感じています。ただ、時間や人件費以上に自身として価値を感じているのは、私の「心理的ストレス」がなくなったことです。特に、すでに業務過多になっている社内の担当者に対して、急ぎの業務を依頼するのが心理的なストレスになっていたこともありました。
総務の担当者の退職が続き、社長が給与の業務を抱えている会社に合うかもしれません。
COMIT HR

| 運営会社 | 株式会社InfoDeliver(東京都千代田区、1999年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 人事情報管理/入社・退職・休職/勤怠管理/給与計算・賞与計算/年末調整/住民税/福利厚生・その他/社会保険 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは提携の社会保険労務士法人。提案するクラウド給与・勤怠システムに移る |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
COMIT HRは、株式会社InfoDeliver(東京都千代田区、1999年設立)が運営する人事アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「勤怠から給与まで、一気通貫の安心感。」と掲げ、クラウドの勤怠・給与システムの提案から運用までを提供しています。価格シミュレーターには200名未満と5,000人以上は別途問い合わせと注記しています。
対応範囲は、勤怠のモニタリングから給与と賞与の計算、年末調整、住民税、社会保険までです。社会保険の手続きは提携の社会保険労務士法人が担当し、ご契約から最短3ヶ月でアウトソーシングできると案内しています。
導入事例:柳河精機株式会社(自動車部品メーカー)
柳河精機(440名、2022年3月末現在)では、人事給与システムの保守期限が迫るなかで、給与計算が特定の担当者に頼る状態でした。勤怠と給与労務のクラウドシステムに切り替えるのに合わせて、COMIT HRの人事アウトソーシングを導入しています。
以前は経験豊富な担当者がいれば何とかなる、という体制でしたが、今はアウトソーシングにより、誰かが抜けても業務が止まらない体制が構築できました。属人化を解消し、業務効率化を図る上で、アウトソーシングは非常に有効だと実感しています。
給与システムの入れ替えと、担当者への依存の解消を同時に進めたい会社に合うかもしれません。
エコミック

| 運営会社 | 株式会社エコミック(北海道札幌市、1997年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与計算/賞与計算/年末調整/住民税徴収額更新。オプションに勤怠集計、経理仕訳データ作成、有給休暇管理、住民税異動届提出代行など |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは提携する社会保険労務士が実施。今お使いの周辺システムやデータ資料をそのまま利用 |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
エコミックは、株式会社エコミック(北海道札幌市、1997年設立)が運営する給与計算アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「従業員数や企業規模、業種業態を問わず」と記載し、毎月550社14万人に利用されていると公開しています。給与計算のルールを仕様書にまとめ、業務の標準化と属人依存の回避につなげると紹介しています。
対応範囲は給与計算、賞与計算、年末調整、住民税徴収額更新が基本で、法人単位でサービスの範囲を決められます。社会保険の手続きは提携する社会保険労務士が担当し、ワンストップで受けられると案内しています。
導入事例:株式会社北の達人コーポレーション(健康食品や化粧品の企画・製造販売、札幌市)
北の達人コーポレーション(従業員270名)は、従業員が50名ほどの時期に、労務担当を少人数のまま事業の拡大に備えるため、給与計算の委託を検討しました。給与計算、住民税、年末調整の作業をエコミックに任せています。
委託当初と比べて、従業員数が5倍以上に増えておりますが、給与計算、住民税、年末調整の作業含め、従業員数が増加しても労務担当の負担は大きく変わらない点です。その分、他の労務業務に注力できる時間を確保できております。
これから従業員が増える予定で、労務の担当を増やさずに進めたい会社に合うかもしれません。
ミナジン

| 運営会社 | 株式会社kubellパートナー(東京都港区、2024年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 給与計算業務/賞与計算業務。オプションに勤怠データの計算業務、有休残日数の管理など。住民税更新代行、年末調整(補助業務)も取り扱い |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは業務提携する社労士法人ミナジンが提供(別途見積・契約・請求) |
| 料金 | 初期費用0円、月額30,000円(税抜)〜。1名から3,000名まで対応 |
ミナジンは、株式会社kubellパートナー(東京都港区、2024年設立)が運営する給与計算アウトソーシングのサービスです。公式サイトは「給与計算代行のトータルサポートも、スポット業務もお任せください」と掲げ、労務屋として30年以上の実績を紹介しています。労務担当者が退職や休職をしたときの対応を、解決する課題の1つに挙げています。
対応範囲は給与計算と賞与計算が基本で、勤怠データの計算はオプションです。契約からサービス開始までは約3ヶ月で、特急対応の相談もできると案内しています。社会保険の手続きは社労士法人ミナジンと別に契約する形です。なお、ミナジンと6章のタクシタ労務は、同じ株式会社kubellパートナーが運営しています。
導入事例:株式会社マネースクエア(外国為替証拠金取引業、東京都港区)
マネースクエア(企業規模99名)では、勤怠の打刻と残業・休暇の申請が別々に管理され、給与計算用のデータづくりに時間がかかっていました。勤怠と給与は連動する情報だと考え、勤怠管理システムと給与計算アウトソーシングを同じ会社に依頼しています。
給与計算に関しては、以前から依頼していた社労士事務所に引き続き依頼するという選択肢もあったのですが、勤怠と給与は連動する情報のため、同一企業に依頼し、情報を蓄積した方が良いという観点から、合わせて依頼先の変更を行いました。結果的に、勤怠管理システムの提供と給与計算アウトソーシングを同一企業に依頼する場合、コミュニケーションコストを大きく削減できたと感じています。
勤怠管理の切り替えと給与計算の委託を、まとめて進めたい会社に合うかもしれません。
freee人事労務アウトソース

| 運営会社 | freee株式会社(東京都品川区、2012年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 月次給与計算/賞与計算/入退社手続きサポート/身上変更手続き/年末調整関連業務/住民税更新/労働保険年度更新/定時決定/従業員からの問い合わせ対応 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 既存のパートナーとクラウド上で連携。パートナーがいない場合はfreeeから紹介。アウトソースした情報はfreee人事労務に蓄積 |
| 料金 | お問い合わせでご確認ください |
freee人事労務アウトソースは、freee株式会社(東京都品川区、2012年設立)が運営する労務業務の外部委託サービスです。公式サイトは「給与計算・労務業務をまるごと外部委託」と掲げ、労務担当者の退職や従業員の増加によるリソース不足を解決する課題に挙げています。
対応範囲は、入退社の手続きや身上変更の管理から月次の給与計算、年末調整までです。アウトソースした情報はfreee人事労務に蓄積されるので、会社の成長に合わせて外注から内製に切り替えられると紹介しています。
導入事例:株式会社千代田建設(不動産の賃貸仲介・管理など、静岡県静岡市)
千代田建設(従業員20人)では、1人の担当者が全社員分の給与計算を行う体制が大きなリスクになっていました。属人的な体制からの脱却を目指して2025年1月からfreee人事労務アウトソースを活用し、担当者が休職する事態も乗り越えたと公開しています。
手作業で行っていた給与計算作業がなくなり、勤怠を締めたら即座に給与額がわかるようになったことが大きな変化です。時間の余裕ができましたし、残業もかなり減少しています。
従業員20人前後で、1人の担当者が手作業で給与計算を抱えている会社に合うかもしれません。
フルキャストホールディングス

| 運営会社 | 株式会社フルキャストホールディングス(東京都品川区、1990年設立) |
|---|---|
| 対応業務 | 勤怠管理業務/給与計算/賞与計算業務/社会保険業務/住民税更新業務/年末調整業務 |
| 社会保険の手続きと給与システム | 手続きは提携の社会保険労務士法人を紹介。現在使用中のシステムをそのまま継続して対応 |
| 料金 | 目安の費用として1人/1,000円(月額)。勤怠の集計や、年末調整等は別途費用(税の表記なし) |
給与計算代行サービスは、株式会社フルキャストホールディングス(東京都品川区、1990年設立)が運営する給与計算のアウトソーシングです。公式サイトはこれまでに2,000社以上の取引実績を公開し、1社あたり30名から2,000名のお客様が多いと紹介しています。雇用形態ごとに計算方法が異なる、事業所が分散している、といった課題の解決を挙げています。
対応範囲は勤怠管理から給与、賞与、年末調整までで、勤怠の集計のみの依頼もできます。今使っている給与システムのまま頼める形で、日払いの処理にも対応しています。
導入事例:サービス業A社(個人向けサービス業)
個人向けのサービス業を営むA社は、自社で給与計算を行っていましたが、個人の売上に応じたインセンティブの計算や税金、社会保険の知識が不足していました。専門知識のある社員を採用しても知見が属人化し、退職のリスクが常にある状態でした。給与計算、住民税の更新、年末調整の代行を利用し、計算の手順も一から見直しています。
フルキャストさんに委託したことで、計算に必要なデータを決まったフォーマットに集計するだけで、あとは全てをお任せできるようになり、業務負荷を大きく削減することができました。同時に運用面を見直してもらったことで、コスト面も削減することができたことはとても良かったと思います。
インセンティブなどの計算が複雑で、専門知識のある社員に頼っている会社に合うかもしれません。
ここで紹介した導入事例は、各社が公式サイトで公開している事例のうちの1つです。各社はほかの業種・規模の会社も支援しているので、気になる会社は公式サイトの事例ページもご覧ください。

7. 給与計算アウトソーシングのメリットと注意点
メリットは、担当者が抜けても給与の支払いを止めない体制ができることです。注意点は、社内に残る作業と契約の条件を先に決める必要があることです。
給与計算アウトソーシングのメリット
- 担当者が抜けても給与計算が止まりません。特定の担当者に頼っていた手順が委託先の手元で文書になり、退職や休職があっても次の給与を計算できます。
- 社内の担当者が別の業務に時間を使えます。給与の作業に1日中取り組んでいた社員が、採用や福利厚生の業務を担えるようになった例があります。
- 従業員が増えても担当の負担が変わりにくくなります。委託した当初の5倍以上に従業員が増えても、労務担当の負担が大きく変わらなかった会社があります。
- 法改正の調べ物が減ります。以前は自分たちで調べていた法改正を、委託先の助言をもとに対応できるようになった例があります。
給与計算アウトソーシングのデメリットと注意点
給与計算を外部に頼み始めるときには、気をつける点や、思っていたのと違った、という場面も出てきます。
- 社内の確認作業は残ります。勤怠の確定、昇給や手当の情報の連絡、結果のチェックは会社が担うので、社内の担当者を決めておくのがおすすめです。
- 社内に手順が残りにくくなります。委託先が作る仕様書やマニュアルを受け取れるかを、契約の前に聞くと安心です。
- 締め日と支払日の間に余裕が必要です。データを渡す期限が決まるので、勤怠の締めが遅れがちな会社は運用の見直しが必要です。
- 従業員の個人情報を外部に預けます。給与の情報とマイナンバーを渡すため、認証と作業場所を確認すると安心です。
契約前に確かめること
契約前に確かめることは、最低契約期間、解約の予告期間、解約したときのデータの返却の3点です。公開されている例では、最低1年の契約の会社と、3ヶ月のプランから始められる会社があります。会社ごとにルールが違うので、見積もりと同時に契約書の案をもらって比べるのがおすすめです。給与ソフトと勤怠ソフトの名義も、自社と委託先のどちらにするかを決めておくと、委託先を変えるときも過去のデータを使えます。
8. 給与計算アウトソーシングを頼むときの流れ
給与計算アウトソーシングを頼むと決めてから本稼働までは、おおむね2か月から6か月です。公開されている期間では、約3ヶ月、約4ヶ月、おおよそ6か月の例があります。担当者の退職が決まっている場合は、退職日から逆算して早めに問い合わせるのがおすすめです。
- 自社の業務を整理する:給与の締め日と支払日、手当の種類、雇用形態ごとの計算ルール、使っている給与ソフトと勤怠ソフトを書き出します。担当者がいるうちに、直近の給与明細、賃金台帳、勤怠データ、独自の計算ルールを手元に残しておきます。
- 問い合わせて、見積もりを取る:2社から3社に同じ範囲を伝えて、月額、初期費用、賞与と年末調整の料金を聞きます。
- ヒアリングを受けて、契約する:委託先が今の業務フローを確認し、頼む範囲を決めます。契約の段階で、契約期間と解約の条件、解約したときのデータと仕様書の扱いも決めます。
- データを渡して、テストする:従業員の情報と過去の給与データを渡し、委託先の計算結果と自社の結果を突き合わせます。社内の計算と委託先の計算を並行して走らせる期間を設ける会社もあります。
- 本稼働する:毎月のデータの受け渡しを始め、最初の数か月は結果を社内でも確認します。
9. 給与計算アウトソーシングのよくある質問
給与計算のアウトソーシングの費用はいくらですか
費用の相場は、毎月の給与計算だけで従業員1人あたり月1,000円から2,000円です。従業員50名で給与計算だけなら月4万円から6万円です。賞与の計算や年末調整は別料金にしている会社が多いです。詳しくは給与計算代行の費用相場で解説しています。
給与計算をアウトソーシングするデメリットはありますか
主なデメリットは、社内に確認作業が残ることと、手順が社内に蓄積しにくいことの2つです。勤怠の確定と変更情報の連絡は会社が担うので、勤怠の締めが遅れがちな会社は確認作業が重くなります。委託先が作る仕様書を受け取れるかを契約前に聞くと、将来委託先を変えるときの負担が減ります。
給与計算だけ、年末調整だけといった一部の業務だけを委託できますか
頼む範囲を法人ごとに決められる会社なら、給与計算だけの委託も、勤怠の集計だけの依頼もできます。契約後に範囲を広げられる会社もあります。年末調整だけを頼みたい場合は年末調整代行のおすすめ13選が参考になります。
従業員が少ない会社でも給与計算を委託できますか
1名から受ける会社や、最少約15人の実績を公開している会社があります。従業員11名から30名で給与計算だけなら、相場は月2万円から3万5,000円です。人数が少ない会社は最低料金が決まっていることが多いので、人数単価と一緒に聞くのがおすすめです。
給与計算のアウトソーシングを始めるまでに何か月かかりますか
本稼働までは、おおむね2か月から6か月です。範囲と従業員数で変わり、人数が多く独自の計算ルールが多いほど長くかかります。担当者の急な退職に備えて、最短1ヶ月で引き受ける会社もあります。
10. まとめ
編集部が調べた範囲で、公式サイトに事例を公開している給与計算アウトソーシング12社を比較しました。社会保険・労働保険の申請書等の作成と提出の代行は社労士か社労士法人の業務で、勤怠の集計や給与の計算を頼む代行会社とは担い手が分かれます。費用の相場は従業員1人あたり月1,000円から2,000円で、従業員50名で給与計算だけなら月4万円から6万円です。
選ぶときの軸は、頼む範囲と、社会保険の手続きの担い手、今の給与ソフトを使い続けるかの3つです。この3つを決めてから、自社と近い人数と困りごとの事例がある会社を2社から3社選び、同じ範囲の条件で見積もりを比べましょう。担当者がいるうちに動くと、引き継ぎの負担が減ります。まずは1社に、自社の人数と頼みたい範囲を伝えて相談してみてください。
