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経理代行はフリーランスにも発注できる?頼める範囲と費用、代行会社との違い

更新日 2026年10月18日
経理代行はフリーランスにも発注できる?頼める範囲と費用、代行会社との違い

「経理に1人を割く規模ではないので、最初からアウトソーシングを考えていました」。「導入当初は私が経理や総務の業務に追われて、他の作業に手が回らず、お問い合わせ対応も十分にできていませんでした」。経理を外に頼もうと考えるきっかけは、このような状況から生まれます。

この記事は、経理を外に頼む側の方に向けた解説です。会社がフリーランス経理に頼む場合と、個人事業主が自分の経理を頼む場合の両方を扱います。記帳や入力のような作業はフリーランス経理にも頼めますが、申告書の作成と税務相談は税理士だけの業務です。頼める範囲、費用、代行会社や税理士事務所との違い、契約で決めておくことを順に整理しました。

経理代行の会社ごとの導入事例は、経理代行のおすすめ13選にまとめています。

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1. 経理代行を頼む先は3つ

経理を外に頼む先は、フリーランス経理、経理代行会社、税理士事務所の3つに分かれます。違いは、誰と契約するか、どこまで頼めるか、担当が抜けたときに誰が引き継ぐかの3点です。

頼み先頼める範囲料金の目安向いている場面
フリーランス経理記帳・入力・請求書の発行・経費精算・給与計算など記帳なら月1万円前後から作業を切り出して、やり方を相談しながら頼みたい
経理代行会社記帳から請求・支払・給与計算・月次決算まで記帳だけなら月1万〜3万円程度
月次まで頼むと公開されている料金で月15万円前後から
担当が辞めた後の業務をまとめて引き継ぎたい
税理士事務所記帳に加え、申告書の作成・税務相談・税務調査の立ち会い決算と申告で15万〜25万円申告と節税の相談まで1か所にまとめたい

フリーランス経理は、個人と業務委託の契約を結んで頼む形です。経理代行会社は会社と契約し、会社の中の担当者やチームが作業します。どちらも税理士の資格がなくても担える作業を扱うので、頼める作業の種類は近く、違いが出るのは頼み方と続け方です。

経理を外に頼む場面は、大きく2つあります。1つは、経理担当が辞めた、または置く余裕がない会社が、フリーランス経理と代行会社のどちらに頼むかを決める場面です。もう1つは、個人事業主やフリーランス本人が、自分の記帳や経理を外に頼む場面です。6章では、この2つの場面に分けて、どこに頼むと合うかを書きます。

2. フリーランス経理に頼めること・頼めないこと

記帳や入力、請求書の発行、給与計算はフリーランス経理にも頼めます。記帳の代行に、税理士の資格は必要ありません。頼めないのは、税理士法で税理士だけに限られた税務の業務と、社会保険労務士法で社労士だけに限られた手続きの業務です。

フリーランス経理に頼める業務

  • 仕訳入力と記帳。領収書や通帳から仕訳を起こし、会計ソフトに入力します
  • 請求書の発行。請求書を作って送り、入金を確認します
  • 支払の準備。支払う請求書をまとめ、振込データを作ります
  • 経費精算のチェック。社員が出した経費の中身と金額を確認します
  • 給与計算。給与の支給額と控除額を計算します
  • 月次の資料づくり。試算表を作り、税理士に渡す資料を整理します

記帳の代行は、税理士法の第2条第2項で「税理士業務に付随して」税理士も行える事務とされていて、税理士だけに限られた業務には入っていません。資格のないフリーランス経理や代行会社が記帳を担えるのは、このためです。

税理士だけの業務

申告書の作成、税務代理、税務相談の3つは、税理士だけの業務です。税理士法の第2条第1項がこの3つを税理士の業務と定め、第52条が税理士でない者に禁じています。税務代理は税務署への申告や調査の対応を代わりに行うこと、税務相談は税金の計算のもとになる金額(課税標準など)について相談に応じることです。

そのため、法人税や消費税の申告書、個人事業主の確定申告書の作成は、フリーランス経理には頼めません。「この経費は落ちるか」「いくら税金がかかるか」のような相談も税務相談にあたるので、税理士に聞きます。条文は報酬の有無を条件にしていないので、無料でも同じです。経理代行会社に頼む場合も、この3つは頼めません。

社労士だけの業務

社会保険労務士法の第27条は、社会保険や労働保険の届出書類の作成と、その提出の代行を、報酬を得て行えるのは社労士だけと定めています。入社や退社のときの社会保険の届出がこれにあたります。給与計算そのものはフリーランス経理に頼めるので、手続きの書類だけを社労士に分けると整理しやすくなります。

3. フリーランス経理に頼むメリット

フリーランス経理に頼む良さは、費用と、個人だからこその動きやすさです。

  • 費用を抑えやすいです。仕訳の件数や作業の量で報酬を決めることが多く、取引が少ない会社や個人事業主なら、月1万円前後から始められます
  • 頼み方を臨機応変に変えられます。決まったプランに合わせるのではなく、「月末の締めの時期だけ」「請求書の発行だけ」のように作業を切り出したり、月によって量を変えたりと、相談しながら決められます
  • 話がまとまれば、すぐに始めやすいです。本人と条件が合えば業務委託の契約を結んで動き出せるので、担当が急に辞めたときのつなぎにも頼みやすくなります
  • その人の経験の分だけ、任せられる幅が広がります。同じ人が担当し続けるので、自社の勘定科目の使い方や取引先のくせを一度伝えれば、次の月からは説明を省けます。経理の経験が長い人なら、手順書づくりや経理の流れの見直しまで相談できる場合もあるのが、個人に頼む良さです

4. フリーランス経理に頼むときの注意点

フリーランス経理に頼むときには、気をつける点や、思っていたのと違った、という場面も出てきます。どれも、契約と頼み方で備えられます。契約で決めることは、8章「フリーランス経理に頼むときに契約で決めること」にまとめました。

  • 体調や事情で、作業が急に止まることがあります。1人で担当しているので、代わりの人がすぐには見つからないことを前提に、止まったときの段取りを契約の段階で決めておくと安心です
  • 人によって経験に差があります。簿記の資格や経理の経験年数だけでなく、自社と同じ会計ソフトや同じ規模の会社を担当したことがあるかを、最初の打ち合わせで聞くことが大事です
  • 通帳や給与の情報を個人に預けることになります。情報をどこに置き、契約を終えたらどう返してもらうかを、頼む前に決めることが大事です

5. フリーランス経理と代行会社、税理士の費用の違い

フリーランス経理に記帳を頼む費用は、月1万円前後からが目安です。仕訳1件あたりで決める場合は、50〜100円ほどで計算されます。記帳だけで比べると代行会社も月1万〜3万円程度なので、金額の差が大きく開くのは、請求や支払、月次決算までまとめて頼むときです。

頼み先料金の決まり方目安
フリーランス経理仕訳の件数か作業の量で個別に決める記帳なら月1万円前後から。仕訳1件50〜100円
経理代行会社(記帳だけ)仕訳の件数の段で決める月1万〜3万円程度
経理代行会社(月次まで)月額固定か、時間の枠公開されている料金で月15万円前後から
給与計算は従業員1人あたり月1,000〜2,000円
税理士事務所顧問料と、決算・申告の報酬決算と申告で15万〜25万円

比べるときは、同じ範囲にそろえてから金額を並べるのがおすすめです。フリーランス経理に記帳を頼んでも、申告は税理士に頼むので、年間の総額は「記帳の報酬×12か月+決算と申告の報酬」で見ます。代行会社のなかには税理士と組んで申告まで同じ窓口で対応するところもあるので、支払先を1つにしたい会社はその形も比べてみてください。代行会社に頼む場合の業務ごとの料金は、経理代行の費用相場で解説しています。

6. フリーランス経理が向いている会社・代行会社が向いている会社

作業を切り出して頼みたいならフリーランス経理、止まると困る業務をまとめて任せたいなら代行会社が向いています。個人事業主は、記帳と確定申告を分けて考えると頼み先を選びやすくなります。

会社が頼む場合

フリーランス経理が向いているのは、頼み方を相談しながら決めたい会社です。社内に経理の手順が残っていて「この作業だけ手が足りない」という状態なら、手順を渡してすぐに任せられます。量が月によって変わる会社や、経理の経験がある人に流れの見直しまで相談したい会社も、個人と直接やり取りできる良さを活かせます。

代行会社が向いているのは、経理を1人で回していた担当者が辞めて、手順が残っていない会社です。給与計算や支払のように遅れると取引先や従業員に影響が出る業務があるなら、担当が休んでも別の人が引き継げる体制のほうが安心です。事業を大きくしていく予定で、仕訳の量が増えていく会社も、量に合わせて人を増やせる代行会社のほうが合わせやすくなります。

中小企業では、両方を組み合わせる形もあります。日々の入力はフリーランス経理に頼み、月次の締めと決算は税理士に頼む、という分け方です。

個人事業主が頼む場合

日々の記帳は、フリーランス経理、代行サービス、税理士事務所のどこにでも頼めます。税理士事務所なら、記帳から確定申告までをまとめて任せられます。確定申告書の作成は税理士の業務なので、申告まで外に出したいなら、税理士事務所か、税理士と組んでいるサービスが候補です。記帳のほかに、請求書の作成や入力などの事務作業も外に出したい個人事業主は、個人事業主が事務代行に頼めることも参考になります。

費用を抑えたいなら、記帳をフリーランス経理や代行サービスに頼み、申告は税理士に頼むか自分で行う分け方もあります。代行サービスには法人だけを対象にしているところもあるので、申し込む前に対象を確認するのが大事です。

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7. フリーランス経理と迷う人に合う経理代行サービス

フリーランス経理と迷う方が気にするのは、費用と、少なく短く頼めるかどうかです。そこで、経理代行のおすすめ13選で紹介している会社のうち、短い期間から始められるサービスと、個人事業主も対象にしているサービスを並べました。並びは順不同です。

サービス名個人事業主公開されている料金最低契約期間
マルナゲカンリ公式サイトに記載なし記帳・決算基本パック 月14,900円〜1か月
ストラーダ経理代行対象(「フリーランス・個人事業主から中小企業まで」)初期20万円、月額基本7万円+従量公式サイトに記載なし
フジ子さん公式サイトに記載なし月68,640円〜(税込、20時間)1か月(自動更新)
i-STAFF対象(「上場企業から個人事業まで」)月81,000〜114,000円(税別、30時間〜)3か月(ライトプラン)
まるごと経理(まるごと管理部)公式サイトに記載なし見積もり1か月

料金と最低契約期間は各社の公式サイトの表記のままです。税込か税抜かも各社の表記に従いました。各社が公開している導入事例と依頼主の声は、経理代行のおすすめ13選で1社ずつ紹介しています。中小企業が経理代行を頼んだ事例を読むときは、こちらをご覧ください。

マルナゲカンリ

マルナゲカンリの公式サイトのページ
出典 マルナゲカンリ 公式サイト(2026年9月16日確認)
運営会社マルナゲカンリ株式会社(東京都、2021年設立、2024年サービス開始)
個人事業主公式サイトに記載なし
公開されている料金記帳・決算基本パック 月14,900円〜
最低契約期間1か月

マルナゲカンリは、マルナゲカンリ株式会社が運営する管理業務のアウトソーシングサービスです。公式サイトは「管理業務の人手不足は低コストでマルナゲ」と掲げ、「中小企業・スタートアップのアウトソーシング」だと書いています。記帳と決算をまとめたパックが月14,900円からで、1か月から契約できます。

公式サイトの事例を見る

ストラーダ経理代行

ストラーダ経理代行の公式サイトのページ
出典 ストラーダビジネスサポート 経理代行のページ(2026年9月16日確認)
運営会社ストラーダビジネスサポート株式会社(東京都中央区、2016年設立)。税理士、社労士、司法書士などが在籍する士業グループに属する
個人事業主対象(「フリーランス・個人事業主から中小企業まで」)
公開されている料金初期20万円、月額基本7万円+従量
最低契約期間公式サイトに記載なし

ストラーダ経理代行は、税理士や社労士が在籍する士業グループのストラーダビジネスサポート株式会社が運営する経理代行サービスです。公式サイトは「フリーランス・個人事業主から中小企業まで全国オンライン対応しています」と書いています。料金は初期費用20万円と、月額基本7万円に作業量に応じた料金を足す形です。

公式サイトの事例を見る

フジ子さん

フジ子さんの公式サイトのページ
出典 フジ子さん 公式サイト(2026年9月18日確認)
運営会社BPOテクノロジー株式会社(東京都中央区、2017年設立)
個人事業主公式サイトに記載なし
公開されている料金月68,640円〜(税込、20時間)
最低契約期間1か月(自動更新)

フジ子さんは、BPOテクノロジー株式会社が運営するオンラインアシスタントサービスで、経理はその業務の1つです。公式サイトは「最短1ヶ月から契約可能 変更も解約も期間の縛りなし」と書いています。料金は時間の枠で、20時間の枠が月68,640円(税込)からです。

公式サイトの事例を見る

i-STAFF

i-STAFFの公式サイトのページ
出典 i-STAFF 公式サイト(2026年9月18日確認)
運営会社株式会社ビープラスト(佐賀県佐賀市)
個人事業主対象(「上場企業から個人事業まで」)
公開されている料金月81,000〜114,000円(税別、30時間〜)
最低契約期間3か月(ライトプラン)

i-STAFFは、株式会社ビープラストが運営するオンライン事務代行サービスで、経理はその業務の1つです。公式サイトは「1人雇うほどでもない・・・だけど人手が欲しい」という見出しの下に、「上場企業から個人事業まで幅広くご提供」と書いています。料金は30時間からの時間の枠で、月81,000円(税別)からです。

公式サイトの事例を見る

まるごと経理(まるごと管理部)

まるごと経理(まるごと管理部)の公式サイトのページ
出典 まるごと管理部 経理プランのページ(2026年9月16日確認)
運営会社マルゴト株式会社(北海道札幌市)。採用代行「まるごと人事」と同じ会社
個人事業主公式サイトに記載なし
公開されている料金見積もり
最低契約期間1か月

まるごと管理部の経理プランは、マルゴト株式会社が運営する経理の月額制オンライン代行です。公式サイトは「1ヶ月単位でプロに任せられる、経理のサブスクリプションサービス」と説明しています。料金は見積もりで、1か月から契約できます。

公式サイトの事例を見る

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8. フリーランス経理に頼むときに契約で決めること

フリーランス経理との契約は、業務委託契約です。会社のサービスのように決まった利用規約が無いことも多いので、次の6つを契約書に書いておくと、あとで困りません。

  1. 頼む作業を、言語化して並べることが大事です。「経理全般」ではなく、仕訳入力、請求書の発行、給与計算のように並べておくと、頼んだつもりがなくなります
  2. 報酬は、量が増えた月の扱いまで決めることが大事です。仕訳の件数や時間の上限と、超えたときの単価を書いておくと、決算期や繁忙期の支払いが読めます
  3. 秘密保持の約束は書面で交わすと安心です。通帳、取引先、給与の情報を扱うので、契約が終わった後も守る期間まで入れておくと安心です
  4. 会計ソフトとデータは自社の名義にするのがおすすめです。自社のアカウントに担当者を追加する形なら、契約を終えるときは権限を外すだけで帳簿が手元に残り、次の頼み先にもそのまま渡せます
  5. 休むときと辞めるときの連絡の期限を決めることが大事です。何日前までに知らせるかと、引き継ぎ用の手順書を残すことまで書いておくと、急に止まっても次の手が打てます
  6. 最初は短い期間で試すとスムーズです。短い区切りで契約し、仕上がりとやり取りを見てから続けるかを決めると、合わなかったときに切り替えやすくなります

会計ソフトへの対応や担当の体制など、会社に頼む場合に見る点は、経理代行の選び方にまとめています。

9. 経理代行とフリーランス経理に関するよくある質問

中小企業でも、経理をフリーランス経理に任せて大丈夫ですか?

任せられます。月によって量が変わる会社や、やり方を相談しながら進めたい会社には、個人と直接やり取りできるフリーランス経理の柔軟さが合います。給与や支払のように遅れると困る業務も任せるなら、休むときの段取りを契約で決めておくと安心です。

フリーランス経理と代行会社を組み合わせて頼めますか?

組み合わせられます。日々の入力はフリーランス経理、月次の締めや給与計算は代行会社、決算と申告は税理士のように、作業ごとに分ける会社もあります。頼み先が増えるほど受け渡しが増えるので、誰がどの作業を持つかを一覧にしておくと混乱しません。

個人事業主の確定申告を、フリーランス経理に頼めますか?

確定申告書の作成は税理士の業務なので、資格のないフリーランス経理には頼めません。申告の前までの記帳や書類の整理は頼めます。記帳をフリーランス経理に頼み、申告だけを税理士に頼む形にすると、費用を抑えながら申告まで任せられます。

フリーランス経理は、どこで探せますか?

クラウドソーシングのサイト、人材紹介のエージェント、知人や税理士の紹介で探せます。どの探し方でも、同じ会計ソフトを使った経験と、同じ規模の会社を担当した経験を最初に聞くと、合う人を絞り込めます。

経理代行を頼んだ中小企業の事例は、どこで読めますか?

各社の公式サイトの導入事例で読めます。従業員数名の会社や、経理担当の退職をきっかけに頼んだ会社の事例も公開されています。経理代行のおすすめ13選では、各社の最新の事例と依頼主の声を並べています。

10. まとめ

経理代行はフリーランス経理にも発注できます。記帳や入力、請求書の発行、給与計算は頼めますが、申告書の作成と税務相談は税理士の業務です。記帳だけなら、フリーランス経理は月1万円前後から、代行会社は月1万〜3万円程度で頼めます。頼み先を分けるのは金額よりも、作業を切り出して頼みたいのか、止まると困る業務をまとめて任せたいのかです。

まずは、外に出したい作業と月の仕訳の数を書き出してみてください。そのうえで、フリーランス経理と代行会社に同じ範囲で見積もりを頼んで並べると、自社に合う頼み先が見えてきます。経理にかけている時間を、本業に戻すきっかけにしてみてください。

何社も調べて、比べる。その手間に。ジツゾウの独自AIで発注先探しをもっとラクに。候補探し・比較・信頼性の確認を、独自AIでまとめて支援。発注先探しを相談する