AI BPOとは?従来のBPO・BPaaSとの違いと、AIと人の分担を解説

この記事を読むと分かること
「書類の形式がばらばらで、AIの読み取りだけでは誤認識が出てしまう」。「自動音声だけの対応には抵抗があるが、人の手だけでは件数に追いつかない」。AI BPOを調べ始めるきっかけは、このような状況から生まれます。
この記事は、経理や問い合わせ対応などの業務を外に任せたい会社の、経営者や管理部門の方に向けて書いています。AI BPOを事業として始めたい方に向けた内容は扱っていません。
AI BPOとは、BPO(業務の外部委託)にAIを組み込み、書類の読み取りや問い合わせの一次対応をAIが処理し、結果の確認と例外の対応を代行会社のスタッフが担うサービスです。AIと代行会社のスタッフが同じ業務を分担して進める点が、スタッフだけで作業する従来のBPOとの違いです。自社に合うかどうかは、どの工程をAIが処理し、誰が結果を確かめ、何が自社に残るかを見ると判断できます。この記事では、依頼できる業務、AIと人の分担、似たサービスとの違いを解説します。
AI BPOの会社を比べたい方は、AI BPOのおすすめ7選で各社の料金と導入事例を紹介しています。

1. AI BPOとは
AI BPOとは、企業が業務の一部を外部の会社に任せるBPOに、生成AIやAI-OCR(AIを使った文字の読み取り)などのAI技術を組み込んだサービスです。頼んだ会社には、AIと代行会社のスタッフが処理を済ませた業務の結果が納品されます。
AI BPOが使われている業務は、主に次の4つの系統です。
- 経理と請求:請求書の受領とデータ化、仕訳の入力、経費精算のチェック、請求書の発行
- 書類のデータ化と入力:手書きの申請書や勤怠表の読み取り、基幹システムへの登録
- 問い合わせ対応:電話やチャットの一次対応、通話内容の要約と分類
- 人事と労務:給与計算、入社や異動の手続きのチェック
AI BPOの仕組み
AI BPOは、AI、代行会社のスタッフ、頼んだ会社の3者で業務を進めます。AIの担当は、書類の読み取りや定型の問い合わせへの回答のように、件数が多く手順が決まった処理です。多くのサービスで、代行会社のスタッフがAIの処理した結果を確認して誤りを直します。AIでは対応しきれない例外を、スタッフが引き取るサービスもあります。
頼んだ会社は、処理のルールを代行会社に伝え、戻ってきた結果を確認します。支払いの承認のような意思決定は、頼んだ会社に残すと明記しているサービスが複数あります。
多くのサービスは、AIを組み込んだ自社のソフトやシステムと、スタッフによる代行を組み合わせて提供しています。今使っている会計ソフトを置き換えずに利用できるサービスもあれば、指定のクラウドのソフトとセットで利用するサービスもあります。自社のシステムをどこまで変えるかは、候補を絞る最初の段階で見ておくと安心です。
AI BPOが広がった背景
AI BPOという言葉が広がった背景には、人手不足と、生成AIやAIエージェント(手順に沿って判断と処理を自分で進めるAI)の実用化があります。要約や分類のように、以前は人が読んで判断していた作業までAIで処理できるようになりました。経理や人事などのバックオフィスの業務でも、AIを使って外に任せられる範囲が広がっています。
呼び方の違い
AI BPOにあたるサービスの呼び方は会社ごとに違い、言葉はまだ統一されていません。「AI-BPO」とハイフンを入れる会社のほか、「生成AI×BPO」「AIエージェント」と名乗る会社も見られます。料金のコース名には、「BPaaS(クラウドのソフトと業務の代行を組み合わせたサービス)」を使う例があります。AIを使った業務の外部委託を「AIアウトソーシング」と呼ぶ記事も、その1つです。
同じ呼び方でも、AIが処理する作業と、代行会社のスタッフが確認する範囲はサービスごとに違います。AIがどの作業を処理し、スタッフがどこまで確認するかを、サービスの説明から読み取るのが確実です。
2. AI BPOに依頼できる業務の範囲

AI BPOに依頼できるのは、毎月まとまった件数が発生し、処理の手順を決められる業務です。対応する業務の領域は会社ごとに違い、経理に絞った会社もあれば、コンタクトセンターの運営を中心にする会社もあります。編集部がAI BPOの公式サイトを確認した範囲で、業務を整理しました。
多くのサービスが対応している業務
書類のデータ化と、経理の処理は、多くのAI BPOが対応しています。紙やPDFで届く書類を読み取り、データにする作業が中心のサービスが多くあります。
- 請求書や領収書の受領と、明細や仕訳のデータ化
- 手書きの申請書、申込書、勤怠表の読み取りと入力
サービスによって分かれる業務
経費精算のチェックやシステムへの登録、問い合わせ対応、人事と労務、請求と回収は、対応するサービスと対応していないサービスに分かれます。任せたい業務の領域で実績のある会社を探すと、候補を早く絞れます。
- 経費精算の、規程や上限に沿ったチェック
- 読み取ったデータの、会計システムや基幹システムへの登録
- 電話やチャットでの問い合わせの一次対応と、オペレーターへの引き継ぎ
- 通話内容の要約と、問い合わせ理由の分類
- 給与計算、年末調整、従業員からの問い合わせへの回答
- 請求書の発行、入金の突き合わせ、未入金の確認
- 営業事務、保険金の算定、出荷や購買の事務
人が対応する経理の代行と比べたい方は、経理代行のおすすめ13選もあわせてご覧ください。
頼めない業務
AI BPOの対象外と公式サイトに明記されているのは、資格が必要な業務と、会社としての意思決定です。
- 税務の申告など、資格が必要な業務は頼めません。決算申告などの税務は税理士、社会保険の届出は社会保険労務士が行う業務です。必要な場合に、提携先の税理士や社会保険労務士を案内するサービスがあります
- 支払いの承認を、頼んだ会社に残すサービスがあります。請求書の受領、入力、照合、一次チェックまでを任せ、支払って良いかの判断は自社で行います
経費申請の確認と承認まで代行するサービスもあります。どの判断まで任せられるかはサービスによって違うため、契約の前に確認すると安心です。
3. AIに任せる工程と人が見る工程

多くのAI BPOでは、読み取りや一次対応はAIが処理し、結果の確認と補正は代行会社のスタッフが担当します。承認や最終の判断を誰が行うかは、サービスによって分かれます。編集部が公式サイトと導入事例を確認した範囲で、工程ごとの担当を表にまとめました。
| 工程 | 主に担当するのは | 作業の例 |
|---|---|---|
| 書類の読み取りとデータ化 | AI | 請求書、申請書、勤怠表をAI-OCRで読み取る |
| 科目の補完と識別 | AI | 仕訳の科目を補う、リース契約に当たるかを判定する |
| 要約と分類 | AI | 通話の内容を要約し、問い合わせ理由を分類する |
| 問い合わせの一次対応 | AI | 定型の質問に答える、電話で要件を聞き取る |
| 結果の確認と補正 | 代行会社のスタッフ | 読み取った内容を確認し、誤りを直す |
| 例外と複雑な対応 | 代行会社のスタッフ | 自動で照合できない入金、複雑な問い合わせ |
| 承認と最終の判断 | サービスによって分かれる | 支払いの承認、申請の差し戻し |
| ルールの整備と結果の確認 | 頼んだ会社 | 処理の基準を伝える、納品された結果を確認する |
AIが処理する工程
AIが処理するのは、書類の読み取り、科目の補完、要約と分類、問い合わせの一次対応です。請求書や手書きの申請書をAI-OCRで読み取り、仕訳の科目を補うところまでAIが処理するサービスがあります。通話の内容を生成AIで要約するサービスや、電話の一次対応にボイスボット(電話に自動の音声で応対する仕組み)を使うサービスも見られます。
AIは営業時間の外でも処理を進められます。事例の中には、営業時間外にも電話がつながるようにし、その後の対応を人が行う形にした会社があります。
代行会社のスタッフが確かめる工程
AIが処理した結果は、代行会社のスタッフが確認して補正します。AIの読み取りには誤りが出る場合があるためです。複数のスタッフが同じ項目を確認する体制や、業務に習熟したスタッフが一次チェックをしてから納品する体制が見られます。所定の条件を満たした書類で「項目単位で99%以上」のように、読み取りの精度を数字で公開しているサービスもあります。
スタッフが書類を確認するときに、書類の全体が作業者に見えないようにする方法も公開されています。会社名などを隠してから作業者に表示する方法や、書類を項目ごとに細かく分けた画像で入力する方法です。
自動で照合できない入金や、込み入った問い合わせなどの例外は、スタッフが引き取ります。電話の対応では、AIが要件を聞き取り、オペレーターが折り返す分担の事例もあります。
承認と判断の扱いは、サービスによって分かれます。AIエージェントが判断まで進めるサービスもあれば、承認は頼んだ会社に残すサービスもあります。誤りが許されない項目を誰が最後に確認するかは、契約の前に確認することが大事です。
頼んだ会社に残る作業
公式サイトの説明や導入事例では、処理のルールを整備する作業と、納品された結果を確認する作業が、頼んだ会社に残っています。公式サイトの説明と、依頼した会社の担当者の発言に出てくる作業を、3つにまとめました。
- 始める前に、処理のルールを整備します。どの申請をどのルールで確認するかを言語化して、代行会社に渡す作業です。依頼のために基準の定義が必要になり、社内のルール化が進んだという声があります
- 納品された結果を確認します。入力と一次チェックは代行会社が済ませるため、担当者の作業は確認が中心になった事例があります。支払いの承認を頼んだ会社に残すサービスでは、承認もこの段階の作業です
- 定例の打ち合わせで、精度を上げていきます。使い始めは読み取りの精度に課題があり、代行会社と1年かけて実用の水準まで高めた事例もあります
担当者の頭の中にある判断の基準は、言語化していないとAIにも代行会社にも伝わりません。任せたい業務の手順と例外の扱いを書き出してから相談すると、代行会社に業務を説明しやすくなります。

4. AI BPOと従来のBPO・BPaaS・RPAとの違い
AI BPOと似たサービスの違いは、誰が作業をして、頼んだ会社が何をするかで整理できます。従来のBPO、BPaaS、AI BPOは、業務を外に任せる方法が、技術の進歩に合わせて変わってきた結果です。
| サービス | 作業をするのは | 頼んだ会社がすること | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 従来のBPO | 代行会社のスタッフ | 手順を伝え、結果を受け取る | 手順が決まった業務を、人の手で外に出したい |
| BPaaS | クラウドのソフトと代行会社のスタッフ | 同じソフトを使い、進み具合を画面で見る | ソフトの導入と業務の代行をまとめて頼みたい |
| AI BPO | AIと代行会社のスタッフ | ルールを伝え、結果を確認する | 件数の多い業務を、AIの運用ごと任せたい |
| RPA、SaaS | 自社の社員 | ソフトを設定し、自社で運用する | 業務は社内に残し、道具で効率を上げたい |
| AI導入支援 | 自社の社員 | 支援を受けながら、AIを自社で使う | AIを自社で使えるようになりたい |
従来のBPOとの違い
従来のBPOは、代行会社のスタッフが手順書に沿って業務を処理します。AI BPOは、スタッフが行っていた作業のうちAIで処理できる部分をAIに移し、スタッフは確認と例外の対応を担当します。
従来のBPOは、件数の増加にスタッフの増員で対応します。AI BPOは、増えた件数をAIが処理するため、繁忙期にも対応しやすい点が特徴です。一方で、個別の調整が多い業務は、人がきめ細かく対応する従来のBPOが合います。
従来のBPOとAI BPOの間に、「デジタルBPO」という呼び方もあります。デジタルBPOは、RPA(決まった手順の操作を自動で実行するソフト)などのツールで、手順が決まった操作を自動化したBPOです。AI BPOは、要約や分類、一次判断のように、ルールだけでは処理しにくい作業までAIで処理します。デジタルBPOの中でAIを使うものをAI BPOと呼ぶ説明もあります。
BPaaSとの違い
BPaaSはクラウドのソフトを使って業務を代行するサービスで、AI BPOは代行の中でAIが読み取りや一次対応を処理するサービスです。BPaaS(Business Process as a Service)では、頼んだ会社と代行会社が同じソフトを使うため、データの受け渡しが少なく、業務の進み具合をソフトの画面で確認できます。
AI BPOとBPaaSは、重なる部分があります。会計や経費精算のクラウドのソフトを提供する会社が、そのソフトの上でAIと人による代行を行うサービスは、AI BPOとBPaaSの両方にあてはまるサービスです。候補のサービスが指定のソフトとセットで提供されるかどうかを確認すると、自社のシステムを変える範囲が分かります。BPaaSで任せられる業務の範囲と、向いている会社は、BPaaSとはで解説しています。
RPA、SaaSとの違い
RPAは、決まった手順の操作を自動で実行するソフトです。SaaSは、クラウドで機能を提供するソフトで、操作は利用する側が行います。RPAもSaaSも、設定と操作、結果の確認は自社の社員が行う道具です。
AI BPOは、処理が済んだ業務の結果を受け取るサービスです。AI-OCRを自社で導入した場合、読み取りの誤りは自社の担当者が直します。AI BPOでは、誤りを直す作業まで代行会社が担当します。
AI導入支援との違い
AI導入支援は、AIの選定や試作、社内への定着に支援会社が伴走するサービスです。業務を行うのは自社の社員で、AIを使う力が社内に残ります。AI BPOは、AIの準備と運用を代行会社が担当し、頼んだ会社は業務の結果を受け取ります。
AIを自社で使えるようになりたい場合はAI導入支援、業務そのものを任せたい場合はAI BPOが候補になります。AI導入支援で頼める内容と支援会社の種類は、AI導入支援とはで解説しています。
5. AI BPOの料金の仕組み
AI BPOの料金は、毎月の固定額、処理した件数や時間に応じた従量課金、成果に応じた報酬の組み合わせです。始めるときに、業務の設計や環境の準備の初期費用がかかるサービスもあります。
公開されている料金には、請求書の処理で月1万円からの基本利用料に従量課金を足す例や、請求と回収の代行で初期費用0円から、月額2万円からという例があります。経理をまとめて任せる場合は、従業員5名の会社で月10万円(税抜)という料金例が見られます。
同じ業務でも、月の件数と、代行会社のスタッフが確認する範囲で金額が変わります。料金の決まり方と、公開されている料金の例はAI BPOの料金で解説しています。
6. AI BPOのメリット
導入事例に多く出てくる変化は、入力と確認にかかる時間が減ったことと、営業時間の外にも処理や受付が進むようになったことです。依頼した会社の担当者の発言をもとにまとめました。
- 入力や確認にかかる時間が減ります。勤怠表を手で転記していた会社では、入力の時間が年間で2,000時間以上減りました
- 営業時間の外にも、処理や受付が進みます。事例の中には、営業時間外にも電話がつながるようになった会社があります
- 人を増やさずに、件数の増加に対応できます。電話の件数が約1.5倍に増えると予測された時期を、人員を増やさずに乗り切った会社があります
- 決めたルールに沿って処理されます。事例の中には、ルールどおりに必ずチェックされる点に安心したという声があります
7. AI BPOのデメリットと注意点
AI BPOの注意点は、始める前の準備に手間がかかることと、AIの処理に誤りが出る場合があることです。契約の前に確認すると安心な点を、5つにまとめました。
- 始める前に、業務の手順とルールの整理が必要です。代行会社と業務の流れを協議する期間を見込み、開始の時期から逆算して相談を始めるとスムーズです
- AIの処理には誤りが出る場合があります。代行会社のスタッフが確認する項目と、自社で確認する項目を、契約の前に分けておくと安心です
- 精度は使いながら上がっていきます。使い始めは読み取りの精度に課題があった事例もあるため、対象の業務を絞って始め、精度を見てから範囲を広げるのがおすすめです
- 預けたデータをAIの学習に使うかどうかは、サービスごとに確認が必要です。情報セキュリティの認証の有無とあわせて、契約の前に聞いておくと安心です
- 初期費用や追加の費用がかかる場合があります。例外の対応や急ぎの対応が追加の費用になる条件を、見積もりの段階で確認すると安心です

8. AI BPOが向いている会社・向かない会社

AI BPOは、件数が多く、手順が決まった業務を抱えている会社に向いています。依頼した会社の導入事例に出てくる、依頼前の状況をもとに整理しました。
AI BPOが向いている会社
- 書類を人が手で入力し、目視で突き合わせている会社。請求書の明細や勤怠表の転記に、毎月まとまった時間を使っている場合に合います
- 件数が増える時期に、人数が足りなくなる会社。少人数のチームで多くの申請や問い合わせに対応している場合に効果が出やすくなります
- 担当者によって、入力や判断にばらつきが出ている会社。引き継ぎのたびに品質が変わる業務を、ルールに沿った処理にそろえられます
- 書類の形式がばらばらで、AIの読み取りだけでは誤認識が出やすい会社。読み取った結果の手直しまで任せたい場合の選択肢になります
候補の会社を比べる段階に進む方は、AI BPOのおすすめ7選をご覧ください。
AI BPOが向かない会社
- 任せたい業務の月の件数が少ない会社。初期費用がかかるサービスでは、減らせる時間に対して費用が大きくなる場合があります
- 案件ごとに個別の調整が多い業務を任せたい会社。人がきめ細かく対応する従来のBPOが候補になります
- 社員がAIを使えるようになることが目的の会社。AIの選定や社内への定着に伴走するAI導入支援が合います
9. AI BPOを選ぶときに見る点
AI BPOを選ぶときは、任せたい業務での実績、人が確認する範囲、情報の管理の3点を見ます。
- 任せたい業務の領域で、AIを使った事例があるか。経理、問い合わせ対応、書類のデータ化など、会社ごとに実績のある領域が違います
- AIが処理する範囲と、人が確認する範囲。誤りが許されない項目を、代行会社のスタッフが確認する体制かどうかを確認します
- 情報の預け方と、管理の体制。情報を扱う場所、認証の有無、契約を終えたあとのデータの扱いを確認します
料金や、今使っているシステムとの連携を含めた確認項目は、AI BPOの選び方で解説しています。
10. AI BPOに関するよくある質問
AI BPOでAIが間違えたときは、誰が直しますか?
代行会社のスタッフが確認して直すサービスが中心です。AIの処理した結果は、代行会社のスタッフが確認し、誤りを直してから納品します。どの項目までスタッフが確認するかはサービスによって違うため、誤りが許されない項目は契約の前に伝えておくと安心です。
AI BPOを頼むと、自社には何の作業が残りますか?
公式サイトや導入事例では、処理のルールを整備する作業と、納品された結果を確認する作業が残っています。支払いの承認を頼んだ会社に残すサービスでは、承認も自社で行います。始めたあとは、代行会社との定例の打ち合わせで、精度や運用を見直していきます。
AI BPOに頼めない業務はありますか?
税務の申告など、資格が必要な業務は頼めません。税務は税理士、社会保険の届出は社会保険労務士が行う業務です。支払いの承認のような意思決定を、頼んだ会社に残すサービスもあります。
自社でAIツールを入れるのと、AI BPOに頼むのは何が違いますか?
AIの結果を確認して直す作業を、自社と代行会社のどちらが担当するかが違います。AIツールを自社で使う場合、設定、確認、手直しは自社の担当者の作業です。AI BPOは、確認と手直しまで代行会社が担当し、頼んだ会社は処理が済んだ結果を受け取ります。
AI BPOに預けた情報の管理は、どう確認すれば良いですか?
情報セキュリティの認証と、データの扱いの2点を確認します。ISMS(情報セキュリティの管理の認証)やプライバシーマークは、多くの代行会社が公式サイトに明記しています。預けたデータをAIの学習に使うかどうかと、契約を終えたあとのデータの扱いは、契約の前に聞いておくことが大事です。
11. まとめ
AI BPOは、BPOにAIを組み込み、書類の読み取りや問い合わせの一次対応をAIが、確認と例外の対応を代行会社のスタッフが担うサービスです。従来のBPO、BPaaS、AI BPOは、業務を外に任せる方法が、技術の進歩に合わせて変わってきた結果です。処理のルールを整備する作業と、納品された結果を確認する作業は、頼んだ会社に残ります。
AI BPOが向いているのは、毎月まとまった件数が発生し、手順が決まった業務を抱えている会社です。任せたい業務、月の件数、人が確認する範囲を整理してから、候補を2〜3社に絞りましょう。各社の比較はAI BPOのおすすめ7選にまとめています。手入力と確認に使っている時間を減らす方法として、検討してみてください。
