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採用代行の費用相場は?業務別の月額と8社の公開料金を比較【2026年】

更新日 2026年11月02日
採用代行の費用相場は?業務別の月額と8社の公開料金を比較【2026年】

「見積もりは月40万円。高いのか安いのか判断できない」。「人材紹介だと1人100万円を超える。採用代行に替えると安くなるのか知りたい」。採用代行の費用を調べ始めるきっかけは、このような状況から生まれます。

採用代行の費用相場は、月額固定なら月10万〜80万円、成果報酬なら採用者の年収の20〜35%が目安です。応募者対応と日程調整だけなら、業務単位で頼むと月7万円前後から、応募者対応を含む月額プランで頼むと月10万〜20万円台が目安です。金額を決めるのは、任せる業務の範囲と業務の量です。この記事では、業務別の月額と、各社が公式サイトに出している料金を比較して解説します。

採用代行の依頼先を事例から比べたい方は、採用代行のおすすめ17選にまとめています。

この記事に出てくる金額は2種類あります。「相場」と書いた金額は、編集部が複数の公開情報を比べて整理した目安です。「公開されている料金」と書いた金額は、4章で紹介する各社が公式サイトに出している料金をそのまま抜き出したもので、1つの金額は1社の1つのプランの料金です。会社ごとの料金は、4章「採用代行17社の公開料金」の表にまとめています。

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1. 採用代行の費用相場

採用代行の費用は、月額固定で依頼する場合、月10万〜80万円が相場です。応募者対応など一部の実務なら月10万〜20万円台、採用業務を丸ごと任せるなら月30万〜45万円前後が目安で、同じ月額固定でも任せる範囲で金額が変わります。この章では、先に相場の目安を示し、続けて各社が公開している料金の例を整理しました。金額の税込・税抜は、各社の表記のままです。

採用代行の費用相場

採用代行の費用相場は、月額固定なら月10万〜80万円、成果報酬なら採用者の年収の20〜35%が目安です。RPO、採用アウトソーシングと呼び方は分かれますが、どれも採用業務の委託を指す言葉で、料金が任せる範囲と量で決まる点は共通です。頼む範囲ごとの目安は、次の3段に分かれます。

頼む範囲費用の目安向いている会社
業務を選んで頼む面接日程の設定は月5万円〜、
合否連絡は月2万円〜、
スカウト送信は50〜100通で5万円〜
採用の判断は社内の担当者が続けられて、
日程調整や送信の作業を減らしたい会社
一部の実務を頼む月10万〜20万円台専任の採用担当がいないが、
面接には社内の人が出られる会社
採用業務を丸ごと頼む月30万〜45万円前後年に3人以上を採用する予定があり、
媒体の運用まで任せたい会社

実際に支払っている金額の分布は、調査の数字でも確かめられます。BOXILが採用代行の導入に携わった342人に行った調査(2025年11〜12月)では、月額費用は月10万〜20万円未満が18.8%で最も多く、回答の中央値は月40万〜60万円未満でした。月100万円以上の回答も20%ありました。調査元は、工数削減から戦略的な採用支援まで、課題や予算に合わせて使い方が分かれていると解説しています。調査の詳細はBOXIL「採用代行サービス(RPO)の費用調査」で確認できます。

公開されている料金の例

相場の幅を実際の金額でつかめるように、4章で紹介する各社の公式サイトから、公開されている料金を抜粋しました。表の1行は、1社の1つのプランの料金です。頼みたい範囲が自社に近い行を見ると、見積もりを取る前の目安になります。

頼む範囲プランの中身公開されている料金
スカウト配信配信の通数で払うサービス100円〜/通
月30時間の稼働時間の中で採用業務を依頼するプラン。チームと1名専属のプランがある10万円 / 30時間
新卒の採用業務新卒採用代行の最低提供月額15万円(税別)〜
中途の応募者対応と日程調整中途採用アウトソーシングの料金表の内容25万円〜/月
月40時間の稼働運用媒体数は1〜2媒体の例。初期費用は0円¥250,000/月(税込 ¥275,000)
週10時間までの稼働上限稼働時間が週10時間のプラン。初期費用は10万円(税別)月額30万円(税別)
中途の採用業務中途採用代行の最低提供月額30万円(税別)〜
月70時間の稼働運用媒体数は5媒体の例。初期費用は0円¥400,000/月(税込 ¥440,000)

時間の上限があるプランは、月額を時間で割ると1時間あたりの料金が見えます。編集部が計算すると、月30時間で10万円のプランは1時間あたり約3,300円、月70時間で40万円のプランは約5,700円で、どちらも消費税を含まない金額です。金額を時間に直す見方は、8章の「見積もりが高いか安いかを判断する3つの計算」で解説します。

月額10万円台のプランでどこまで頼めるか

公開されている料金では月30時間で月額10万円のプランがあり、時間の中で頼める実務が中心で、媒体の掲載料は別になる会社があります。このプランの公式サイトの例では、30時間の内訳を応募者対応9時間、求人票の作成6時間、スカウトメール送信6時間などに割り振っています。採用計画の設計まで任せたい会社は、月30時間の中で実務に使える時間が減る点を見ておくと安心です。

時間を超えたときの料金も、プランごとにルールが違います。公開されている料金では、超過分を1時間あたり4,000円(税抜)とするプランがあります。応募が増える時期がある会社は、繁忙期の月の時間を先に見積もると、月額10万円台で足りるかを判断できます。

2. 業務別の料金相場

採用代行に依頼できる業務は、応募者対応と日程調整から、スカウト送信、面接代行、求人媒体の運用、採用計画の立案まで広がります。業務を選んで頼む場合の料金は、業務ごとの月額か回数の単価で決まります。この章の金額は、「相場」と書いたものを除き、編集部が調べた範囲の例です。

応募者対応と日程調整だけ頼むと月いくらかかるか

応募者対応と日程調整だけなら、業務単位で頼むと月7万円前後から、応募者対応を含む月額プランで頼むと月10万〜20万円台が目安です。業務単位の金額は、面接日程の設定の月5万円〜と、応募者への合否連絡の月2万円〜を編集部が足した金額です。

専任の採用担当がいない社員30人前後の会社でも、金額は社員数より業務の量で変わります。公開されている料金表には月の稼働時間で区切る形があり、月の応募数が多いほど必要な時間が増えます。見積もりを頼むときは、月の応募数と返信を任せたい時間帯を伝えると、各社の金額の差が読めます。電話での連絡や土日の対応まで頼むと、料金が上がることがあります。

スカウト送信

スカウト送信の相場は、50〜100通で5万円からで、1通あたりに直すと500〜1,000円です(編集部の計算)。公開されている料金では、スカウト配信代行を100円〜/通とする例もあります。通数の単価は、配信の作業に限るのか、候補者の選定と文面の作成まで含むのかで変わります。スカウトの返信があったあとの日程調整が別料金かどうかも、合わせて見ると比べやすいです。

面接代行と書類選考

面接代行の相場は1回1万〜1.5万円で、応募者のスクリーニングは1回2,500円からが目安です。編集部が調べた範囲では、書類のスクリーニングが1件1,000〜5,000円、説明会の代行が1回2万円〜の例もあります。面接の代行で合否をどこまで任せるかは契約で決まるので、最終の採否は自社で決める形にしておくと安心です。面接や書類選考を任せても、応募者の個人情報を目的の範囲で扱い適正に管理する義務は、職業安定法第5条の5により自社にもあります。

求人媒体の運用と書類の発送

求人媒体への掲載を代行に頼む費用は月15万円からが相場で、採用条件通知書や内定通知書の発送は月2万円からが目安です。編集部が調べた範囲では、媒体の管理を月5万円からとする例もあります。媒体に払う掲載料そのものは、代行の料金とは別に実費で払う契約があります。代行会社に払う金額と、媒体に払う金額を分けて見積もりに書いてもらうと、総額を比べやすくなります。

採用計画の立案

採用計画の立案は、編集部が調べた範囲では初月に30万〜50万円の例や、1回10万円〜の例があり、金額に幅があります。月額固定で丸ごと任せるプランでは、採用計画の立案を月額に含める会社があります。採用の戦略から見直したい会社は、実務の代行と設計の費用を分けて見積もりを取ると、どこにいくら払っているかが分かります。

新卒・中途・アルバイト・エンジニアで費用はどう変わるか

月額固定の目安は、新卒が月5万〜70万円、中途が月10万〜80万円、アルバイト・パートが月1万〜30万円で、エンジニアは編集部が調べた範囲では月40万〜100万円の例があります。中途は職種ごとに候補者の探し方が変わるため、金額に幅が出ます。新卒は説明会や学生への連絡の量が月額に影響し、アルバイト・パートは定型の応募対応が中心になるため、月額を抑えやすい区分です。

採用の区分月額固定の目安金額が変わる要因
新卒月5万〜70万円説明会の回数、学生への連絡の量
中途月10万〜80万円職種の数、スカウトの通数
アルバイト・パート月1万〜30万円拠点の数、応募の件数
エンジニア月40万〜100万円の例技術要件の難しさ、スカウトの作業量

3. 料金方式の違い

採用代行の料金方式は、月額固定型、従量課金型、成果報酬型の3つに分かれます。年間を通して採用を続ける会社は月額固定型が、繁忙期に業務を絞って頼みたい会社は従量課金型が、予算の見通しを立てやすい形です。1章で紹介した調査では、利用している料金形態を複数回答で聞くと、月額固定が217人、従量課金が216人でした。枠の中の金額は、相場と書いたものを除き、各社が公開している1つのプランの料金です。

採用代行の3つの料金方式
  • 月額固定型は、任せる範囲か稼働時間を決めて毎月定額を払う方式です。相場は月10万〜80万円です。公開されている料金では、月30時間で10万円の例、月40時間で¥250,000/月(税込 ¥275,000)の例があります
  • 従量課金型は、通数や回数に応じて業務ごとに払う方式です。相場はスカウト50〜100通で5万円〜、面接代行1回1万〜1.5万円です。公開されている料金では、スカウト配信代行を100円〜/通とする例があります
  • 成果報酬型は、採用が決まったときに払う方式です。相場は採用者の年収の20〜35%です。採用1名あたりの金額では60万〜120万円が目安で、採用者の年収と料率で変わります

採用人数が少ない会社は月額固定と成果報酬のどちらが合うか

年2〜3人で採用が決まるまで費用を抑えたい会社は成果報酬が、応募の管理やスカウトの作業も減らしたい会社は月額固定が合います。年収500万円の人を採るなら成果報酬は1人100万〜175万円で、年2人なら成果報酬の総額は200万〜350万円、年3人なら300万〜525万円です(編集部の計算)。月30万円の月額固定を6か月使うと180万円で、人数が増えても月額は変わりません。

月額固定は、採用できなかった月も費用がかかります。成果報酬は、採用が決まるまで成功報酬の支払いが発生しない代わりに、採用できたときの金額が高くなります。今年の採用が1人の会社は、成果報酬のほうが総額を見通しやすいです。

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4. 採用代行17社の公開料金

採用代行のおすすめ17選で紹介している17社の料金方式と、公開されている料金、最低契約期間を比較しました。公開されている月額の最低額は、月額10万円のプランから月額30万円のプランまであります。頼める範囲と月の稼働時間が違うため、金額だけでは比べられません。見積もりは、同じ範囲と同じ時間で取って比べるのがおすすめです。

サービス名料金方式公開されている料金最低契約期間
人事ライト(アールナイン)月額固定20万円〜(税別)、初期費用5万円(税別)公式サイトでご確認ください
キャリアマートサービス別の料金表新卒採用アウトソーシング 20万円〜/月、中途採用アウトソーシング 25万円〜/月、スカウト配信代行 100円〜/通最短1ヶ月〜開始
トルトルくん(StockSun)月額固定月額10万円〜お問い合わせでご確認ください
即戦力RPO(ミギナナメウエ)見積もりお問い合わせでご確認ください基本は3ヶ月〜
uloqo見積もり(最低提供月額を公開)中途 30万円(税別)〜、新卒 15万円(税別)〜中途は基本的に3か月(1か月単位も可)、
新卒は1か月単位
ポテンシャライト見積もりお問い合わせでご確認ください基本的には3ヶ月〜6ヶ月から
TECH HIRE(トラックレコード)見積もりお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認ください
CASTER BIZ recruiting(キャスター)月額固定(時間つき)MINIMUM ¥250,000/月(税込 ¥275,000)40時間/月、STANDARD ¥400,000/月(税込 ¥440,000)70時間/月、初期費用は0円お問い合わせでご確認ください
まるごと人事(マルゴト)月額固定ライト 月額30万円(税別)上限稼働時間10時間/週、初期費用10万円(税別)最短1ヶ月から
PRO SCOUT(VOLLECT)月額固定(時間プラン)新卒 ¥100,000〜/月(媒体費用別途)。中途は公式サイトでご確認ください新卒は基本的に3ヶ月から。
中途はお問い合わせでご確認ください
core scout(シンギョク)お問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認ください
HELP YOU 採用代行(ニット)月額の時間パックチームプラン 10万円/30時間、15万円/45時間、1名専属プラン 10万円/30時間、20万円/60時間、スポットプラン 30万円〜チーム・1名専属は6ヶ月、
スポットは1ヶ月〜
パーソルキャリア RPOサービス見積もり(月額固定型、成功報酬型、併用)お問い合わせでご確認ください年間契約を基本
パーソルビジネスプロセスデザイン 採用代行(RPO)見積もりお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認ください
ネオキャリア 採用代行(RPO)見積もりお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認ください
トライアンフ 採用代行・アウトソーシングお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認くださいお問い合わせでご確認ください
ONE 採用代行・採用アウトソーシングパッケージ(参考料金)公式サイトでご確認ください基本は3か月。
サービスによっては1か月のスポット契約

※並びは順不同です。料金の税込・税抜は各社の表記のままで、表記の無いものはそのまま載せています。金額と条件は、確認日に各社の公式サイトの画面に表示されていたものです。確認日は記事末尾の注記にあります。

各社の導入事例と任せられる範囲は、採用代行のおすすめ17選で1社ずつ紹介しています。

5. 料金を左右する要素

同じ採用代行でも、見積もりの金額は会社によって変わります。各社の公式サイトの料金表と条件を見ると、金額を動かす要素は次の5つです。

料金を左右する5つの要素
  • 任せる範囲が広がるほど、月額が上がります。応募者対応など一部の実務なら月10万〜20万円台、採用業務を丸ごと任せるなら月30万〜45万円前後が目安です
  • 採用の区分と職種で、必要な作業量が変わります。相場はアルバイト・パートで月1万〜30万円、中途で月10万〜80万円です。職種の数が増えるほど、候補者の探し方と媒体の運用が増えます
  • 月の応募数とスカウトの通数が増えるほど、作業の時間が増えます。稼働時間で区切る料金表では必要な時間が金額に直結するため、月の応募数を伝えて見積もりを取ることが大事です
  • 月の稼働時間の上限で、同じ月額でも頼める量が変わります。公開されている料金では、上限稼働時間を週10時間とするプランや、月40時間とするプランがあります。契約時間を1か月で使い切るプランもあるため、月の時間を多く取りすぎないことも大事です
  • 媒体の掲載料を含むかどうかで、総額が変わります。公開されている料金では、媒体やエージェントとの契約にかかる費用を含まず、実費として払う例があります。見積書では代行の料金と実費を分けて書いてもらうと安心です

中途採用を年3人、丸ごと任せると年間いくらかかるか

丸ごと任せる目安は月30万〜45万円前後なので、6か月で約180万〜270万円、12か月で約360万〜540万円に、初期費用と求人媒体の費用が加わります。初期費用は5万〜10万円が目安です。1章で紹介した調査では、1年間に採用代行が稼働した期間は3か月が20.7%で最多で、12か月続けて利用した回答は6.9%でした。

通年の契約を前提にせず、採用を進める期間に絞ると総額は下がります。年3人を中途で採用する場合に、6か月の契約で月30万円なら、代行の費用は約180万円で、1人あたりでは約60万円です(編集部の計算)。媒体の掲載料は別なので、使う媒体と掲載の期間を足して総額を見ることが大事です。

自社の条件ならいくらになるか

自社の金額は、任せる範囲と採用人数の組み合わせで当たりをつけられます。次の表は、2章と3章の相場を条件ごとにまとめたものです。

自社の条件費用の目安向く頼み先の形
応募者対応と日程調整(社員30人前後)業務単位で月7万円前後から、
月額プランで月10万〜20万円台
一部の実務に対応している代行会社
中途を年3人、丸ごと6か月で約180万〜270万円(初期費用と媒体費は別)採用業務を丸ごと任せられる代行会社
年2〜3人で、採用が決まるまで費用を抑えたい1人あたり年収の20〜35%。
年収500万円で1人100万〜175万円
成果報酬の代行会社か人材紹介
スカウトの送信50〜100通で5万円からスカウト送信が中心の代行会社

6. 依頼先による料金の違い

依頼先による料金の違いは、月額の水準よりも、払い方と頼める範囲に出ます。採用代行会社の相場が月10万〜80万円なのに対し、編集部が調べた範囲では、フリーランスは月10万〜40万円、オンラインアシスタントは月5万〜15万円の例があります。人材紹介は月額ではなく、採用が決まったときに理論年収の30〜35%程度を払う形です。

依頼先主な業務の例料金の目安向いている会社
採用代行会社採用計画から応募者対応、スカウト、媒体の運用まで月10万〜80万円年に3人以上を採用し、
スカウトや媒体の運用も
任せたい会社
フリーランススカウト運用など、その人が得意な業務の例月10万〜40万円の例頼む範囲と成果物を決めて渡せる担当者が
社内にいて、特定の業務を頼みたい会社
オンラインアシスタント日程調整やデータ入力などの定型業務の例月5万〜15万円の例採用の判断と面接は社内で続けて、
事務の時間を減らしたい会社
人材紹介有料職業紹介事業者による候補者の紹介理論年収の30〜35%程度年1人の採用で、
採用が決まるまで費用を抑えたい会社

費用を比べるときは、頼む業務が「労働者の募集」に当たるかも確認が必要です。職業安定法は、雇われる人になるよう勧誘することを労働者の募集と定めています(第4条第5項)。労働者を雇おうとする会社が、自社が雇用している人以外の者に報酬を与えて募集に従事させるときは、許可を受け、報酬の額についてもあらかじめ認可を受けなければなりません(第36条第1項・第2項)。この決まりは採用代行会社に頼む場合もフリーランスに頼む場合も同じで、許可と認可を受けるのは依頼する会社です。申請の手続きは、募集を受託する側が代わりに行えます。

当たるかどうかは業務の名前ではなく中身で判断します。厚生労働省の募集・求人業務取扱要領は、募集に従事する者を「応募を勧誘する行為を行う者」と説明しています。スカウトの送信のように候補者に応募を勧める業務を任せるときは、委託募集の手続きが必要かを、代行会社や管轄の労働局に確認することが大事です。候補者の紹介を有料で事業として行うには、紹介する側が同法第30条第1項の許可を受けます。同じ要領は、許可を受けた人材スカウト型の職業紹介事業者に募集を委託する場合、委託募集の許可は基本的に不要としています。

年に何人採用するなら人材紹介より安くなるか

年収500万円・手数料35%の人材紹介は1人175万円なので、月20万円の採用代行を12か月使う240万円なら、年2人から採用代行のほうが安くなります。安くなる人数は、採用代行の月額と契約の期間で変わります。次の表は、人材紹介の手数料を1人175万円として、契約ごとの年間の費用と比べた編集部の計算です。

採用代行の契約年間の費用(媒体費を除く)人材紹介より安くなる人数
月20万円を12か月240万円年2人から
月30万円を6か月180万円年2人から
月30万円を12か月360万円年3人から
月45万円を12か月540万円年4人から

採用する人の年収が400万円で手数料が35%なら、人材紹介は1人140万円で、安くなる人数は4行とも同じです。表の金額に初期費用と媒体の掲載料は入っていないため、媒体に大きな費用をかける会社は安くなる人数が増えることがあります。事例の中には、媒体の費用と代行の費用を足してもエージェントに払う費用より低く抑えられると試算してから導入した会社もあります。採用代行は採用できなかった期間も費用がかかるため、年1人の採用なら人材紹介のほうが総額を抑えやすいです。

7. 採用担当を雇う場合との比較

人事事務の年収の目安は525.2万円で、採用業務を丸ごと任せる月30万〜45万円を12か月払う約360万〜540万円と近い水準です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)「人事事務」の令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした数字で、月にならすと約43.8万円です。人事事務は採用から退職までの人事管理の事務を含む職種の区分なので、採用の専任の年収そのものではありません。雇う場合は、この金額に社会保険料の会社負担と、採用や教育の手間が加わります。

頼み方月の費用の目安年に直した金額費用のほかにかかるもの
人事事務の担当者を1人雇う約43.8万円(年収525.2万円を12で割った額)525.2万円社会保険料の会社負担、
採用の費用と期間、
教育と管理の手間
採用業務を丸ごと頼む月30万〜45万円前後約360万〜540万円初期費用、媒体の掲載料、
社内で面接に出る人の時間
一部の実務を頼む月10万〜20万円台約120万〜300万円台媒体の掲載料、
社内に残る業務の時間

表の年額は、相場を編集部が12倍して計算しました。1時間あたりで比べると、人事事務の一般労働者の賃金は1時間当たり2,605円(残業代と賞与を含む)で、月70時間で40万円のプランを時間で割った約5,700円(税抜)より低くなります。時間の単価だけを見ると雇う方が安く見えますが、代行は契約した期間に費用がかかる形なので、最低契約期間を満たせば、採用が落ち着いた時期に人件費が残りません。

年に何度も採用が続く会社は、社内に担当者を置く費用と代行の費用を比べる価値があります。事例の中には、代行会社に採用の進め方を作ってもらい、社内の採用担当者の入社に合わせて契約を終えて、自社の運用に切り替えた会社もあります。代行を社員の採用までのつなぎとして使う方法も、費用の比べ方の1つです。

何社も調べて、比べる。その手間に。ジツゾウの独自AIで発注先探しをもっとラクに。候補探し・比較・信頼性の確認を、独自AIでまとめて支援。発注先探しを相談する

8. 見積もりと契約の前に確認すること

採用代行の見積もりは、月額に初期費用と媒体の掲載料を足した総額で比べることが大事です。同じ月30万円でも、月の稼働時間の上限や別料金の範囲で、頼める量と総額が変わります。見積もりを取るときと契約の前に、次の7つを確認すると判断しやすくなります。

  1. 月額に含まれる業務は会社によってルールが違います。応募者対応、スカウト、面接代行のうち、どれが月額に入るかを依頼する業務の一覧で確かめることが必要です。面接代行やスカウト代行を実施した分だけ費用が発生すると公開している例もあります
  2. 稼働時間の上限と、超えたときの料金は先に聞くと安心です。公開されている料金では、超過を1時間あたり4,000円(税抜)とする例があります。契約時間を1か月で使い切るプランもあるので、余った時間の扱いも見ておくと判断しやすいです
  3. 媒体の掲載料とスカウト媒体の利用料は、代行の料金と別に見積もることが大事です。媒体費用を別途とする公開料金の例があるため、どの媒体にいくら払う計画かを見積もりの段階で出してもらうと、総額が分かります
  4. 月額のほかに、契約のときに初期費用がかかる場合があります。公開されている料金では、初期費用0円の例と、初期費用10万円(税別)の例があります。初月の請求額は前払いの有無で変わるため、開始までに払う金額を見積書に書いてもらうと安心です
  5. 最低契約期間と解約の連絡の期限は、会社ごとにルールが違います。公開されている条件では、最短1か月から始められる例と、6か月の契約の例があります。月末までの通知で翌月末に解約できる例もあるので、止めたいときの期限を先に知っておくと安心です
  6. 自動更新の有無と、途中で解約するときの費用は契約書で確認が必要です。期間満了の1か月前までに申し入れがなければ同じ期間で更新される例があります。採用が早く決まった場合の扱いも、契約の前に決めておくと費用の見通しが立ちます
  7. 採用できなかった場合の費用は、料金方式で変わります。月額固定は採用の結果にかかわらず費用がかかります。成果の基準を応募数や面接数に置くのか、採用人数に置くのかを、報告の頻度とあわせて決めておくと、途中で判断しやすくなります

見積もりが高いか安いかを判断する3つの計算

月40万円の見積もりは、1時間あたりの料金に直すと判断でき、公開されている料金では月70時間で40万円のプランが約5,700円、月30時間で10万円のプランが約3,300円です。どちらも編集部が計算した税抜の金額で、1つのプランの料金です。届いた見積もりは、次の3つの計算をすると判断できます。

  1. 月額を稼働時間で割って、1時間あたりの料金を出します。月40万円で月70時間なら約5,700円です。見積もりに時間が書かれていないときは、月に何時間動く想定かを聞くと比べられます
  2. 頼む範囲を2章の業務別の金額で足して、月額と比べます。日程調整、合否連絡、スカウト送信を業務ごとに足した金額より月額が高いなら、ほかに何の業務が入っているかを確認する材料になります
  3. 総額を採用目標の人数で割って、1人あたりの金額を出します。月40万円を6か月と初期費用10万円で250万円なら、3人の採用で1人あたり約83万円です。媒体の掲載料を足した金額を、人材紹介の1人あたりの手数料と比べると判断できます

料金以外に見ておく点(任せられる範囲、同じ職種の事例、実務の担当者と体制)は、採用代行の選び方にまとめています。

9. 採用代行の費用に関するよくある質問

採用代行の成功報酬はいくらですか?

成功報酬の相場は採用者の年収の20〜35%です。採用が決まったときに支払う方式で、採用1名あたりの金額では60万〜120万円が目安です。金額は採用者の年収と料率で変わります。成果報酬の条件は会社ごとにルールが違うため、手数料の率と返金の条件は見積もりで確かめることが必要です。

採用できなかった場合も費用はかかりますか?

月額固定と従量課金は、採用できなかった月も契約どおりの費用がかかります。成果報酬だけの契約なら、採用が決まるまで成功報酬は発生しません。採用の結果と費用の関係、途中で止めたときの返金の扱いは、契約の前に書面で確認すると安心です。

求人媒体の掲載料は採用代行の費用に含まれますか?

媒体の掲載料を含まないプランでは、掲載料は月額とは別に実費で払います。公開されている料金では、媒体や紹介会社への費用を実費とする例や、媒体費用を別途とするプランがあります。見積もりでは、代行会社に払う金額と媒体に払う金額を分けて出してもらうことが大事です。媒体への掲載を代行に頼む費用の相場は、月15万円からです。

初期費用と最低契約期間はどのくらいですか?

初期費用は5万〜10万円が目安で、最低契約期間は1か月からの例と、3か月を基本とする例があります。公開されている料金では、初期費用0円の例と10万円(税別)の例があり、6か月の契約の例もあります。1章で紹介した調査でも、初期費用は5万〜10万円未満の回答が17.7%で最も多くなっています。

採用代行の業務委託の相場はいくらですか?

フリーランスに業務委託で頼む場合は、編集部が調べた範囲では月10万〜40万円の例があります。特定の業務を頼む使い方が中心で、個人に頼むと月額を抑えられる場合があります。休みのときの代わりは契約の前に決めておくことが必要です。スカウトのように候補者に応募を勧める業務を任せる場合は、6章「依頼先による料金の違い」の委託募集の決まりも確認が必要です。

10. まとめ

採用代行の費用は、月額固定なら月10万〜80万円、成果報酬なら採用者の年収の20〜35%が相場です。応募者対応など一部の実務なら月10万〜20万円台、採用業務を丸ごと任せるなら月30万〜45万円前後が目安で、応募者対応と日程調整だけを業務単位で頼むなら月7万円前後からです。各社が公開している月額の最低額は、月額10万円のプランから月額30万円のプランまであります。金額を決めるのは、任せる範囲と業務の量です。

自社の金額を知るには、任せる業務、月の応募数、年間の採用人数の3つを整理してから、2〜3社に同じ条件で見積もりを取るのが近道です。届いた見積もりは、月額を時間で割った単価と、媒体の掲載料まで足した1人あたりの総額で比べると、料金方式が違っても判断しやすくなります。依頼先の事例は、採用代行のおすすめ17選にまとめています。採用を担当者1人で続けている会社は、まず任せたい業務を整理して、2〜3社に見積もりを取りましょう。

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