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脆弱性診断会社おすすめ14選【2026年・比較表付き】ツールか手動かの選び方

更新日 2026年11月02日
脆弱性診断会社おすすめ14選【2026年・比較表付き】ツールか手動かの選び方

「取引先に、第三者の診断で安全性を説明できるようにしたい」。
「修正のたびに診断会社と調整していて、リリースに間に合わない」。
「毎年の診断費用が妥当なのか、社内で判断できない」。
脆弱性診断の会社を探し始めるきっかけは、このような悩みから始まることが多いです。

脆弱性診断を頼むと、攻撃の入口になる欠陥を公開の前に見つけ、修正の優先順位まで整理された報告書が手に入ります。

しかし、「ツール診断で足りるのか、手動診断が必要なのか」「情シスが1人でも進められるのか」「修正後の再診断まで料金に入っているのか」という迷いも出てきます。

この記事では、編集部が調べた範囲で公式サイトに個別の導入事例を公開している脆弱性診断の会社14社を掲載しました。頼み先はツール型・手動型・両方を組み合わせる型の3つに分かれるため、手法と対象、公開料金が分かる形で比較しています。

脆弱性診断を依頼したあとの会社を見ると、次のような成果につながった事例もありました。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事はセキュリティコンサルのおすすめの中の、脆弱性診断に絞った比較記事です。

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1. この記事の掲載基準

掲載したのは、公式サイトに脆弱性診断か診断ツールの導入事例を個別のページで公開している14社です。業種・規模・課題が分かりやすい会社を優先し、知名度ではなく、診断サービスの内容を公式サイトで説明していて、その事例を公開している会社を中心に選んでいます。

料金は公式サイトに金額が書いてある場合に転記し、金額を確認できなかった会社は「お問い合わせでご確認ください」としました。数字は各社の公開情報で、確認日は記事末尾の注記にあります。本記事には有料掲載企業が含まれる場合があり、該当する会社にはブロックの冒頭にPRと表記します(2026年11月時点で該当なし)。

2. 脆弱性診断の会社とは

脆弱性診断の会社とは、Webサイトやサーバー、スマホアプリに攻撃の入口になる欠陥がないかを調べ、結果と修正方法を報告書にまとめる会社です。脆弱性は、プログラムや設定にある安全上の欠陥を指します。診断を頼むきっかけは、取引先からの提出の依頼、リリース前の確認、定期の点検の3つが中心です。頼み先の型、診断の対象、ペネトレーションテストとの違いを順に整理しました。

頼み先は3つの型に分かれる

脆弱性診断の頼み先は、ツール型、手動型、両方を組み合わせる型の3つに分かれます。違いは誰が診断を実行し、誰が結果を読むかにあります。同じ会社が複数の型を持つこともあるため、会社名ではなくプランごとに確かめることが大切です。

型診断する人と結果を読む人向いている会社
ツール型自社の担当者が診断ツールを実行し、結果も自社で読む月に1回以上コードを更新し、結果を読める担当者がいる会社
手動型診断員が画面やログインの流れを追って調べ、報告書にまとめるログインや決済の機能があり、リリース日が決まっている会社
両方を組み合わせる型ツールで広く調べ、重要な画面や検出結果を診断員が確認する取引先に報告書を出す必要があり、予算を抑えたい会社

ツール型は、同じ対象を何度でも診断できる反面、担当者が結果を読んで修正を判断します。手動型と、両方を組み合わせる型は、見積もりと日程の調整が必要な代わりに、権限の設定や業務の手順に関わる問題まで報告書で確認できます。

診断の対象(Web・プラットフォーム・スマホアプリ・API・IoT・ソースコード)

診断の対象は大きく6つあり、対象ごとに料金の単位も変わります。取引先のチェックシートに書かれた言葉と、次の対象の名前を見比べると、見積もりの依頼がしやすくなります。

対象調べるもの金額を決める単位
Webアプリケーションログイン、会員登録、検索、決済などの画面の処理画面数・リクエスト数
プラットフォームサーバー、OS、ネットワーク機器の設定と既知の脆弱性IP数
スマホアプリiOSとAndroidのアプリ本体と通信先画面数・アプリの数
APIアプリやシステムが使うデータのやり取りの入口API数・リクエスト数
IoTセンサーなどの機器、通信、連携するアプリ機器と範囲ごとの見積もり
ソースコードプログラムの中身。外からの診断で見つけにくい問題を調べるコードの規模

クラウドの設定を調べるクラウド診断は、Webアプリケーション診断とは別のメニューになっている会社があります。AWSなどの環境を対象にしたい場合は、4章「脆弱性診断の会社の選び方」の条件別の表で確認できます。

ペネトレーションテストとの違い

脆弱性診断は欠陥を広く洗い出す検査で、ペネトレーションテストは特定の攻撃が成功するかを試す検証です。クレジット取引セキュリティ対策協議会のクレジットカード・セキュリティガイドライン【6.1版】(2026年3月)は、脆弱性診断は攻撃成功の実証を行わない点で異なると説明しています。どこまで試すかは診断会社で違うので、取引先に「ペネトレーションテスト」と指定されたら、求められている内容を確かめてから見積もりを取ります。

項目脆弱性診断ペネトレーションテスト
目的システム全体の欠陥や設定の不備を洗い出す想定した攻撃が成功するかを検証する
結果脆弱性の一覧、危険度、修正方法侵入できた経路と被害の範囲
費用の目安ツール診断で1回無料〜数十万円、手動診断で1回数十万〜数百万円が相場編集部が調べた範囲では、1回200万〜1,000万円以上の例
向いている場面取引先への提出、リリース前の確認、定期の点検脆弱性診断を続けている会社が、対策の実効性を確かめる場面

表の場面は編集部の整理です。クレジットカード・セキュリティガイドラインは、EC加盟店の対策として、どちらかの定期的な実施を挙げています。

3. 脆弱性診断の費用はいくらか

脆弱性診断の費用は、ツール診断が1回無料〜数十万円、手動診断が1回数十万〜数百万円が相場です。金額は、手法と、画面数やIP数で数える対象の数で決まります。内訳と、料金を公開している会社の実額は脆弱性診断の費用で解説しています。

この記事に出てくる金額は3種類あります。「相場」「目安」は編集部が複数の公開情報を比べて整理した金額です。「公開されている料金」は各社が公式サイトに出している1つのプランの金額で、「編集部が調べた範囲では」は相場と言えるほど公開情報が一致していない個別の例です。

手法ごとの相場

ツール診断は、無料のツールから有料のサービスでも1回数十万円までが相場です。公開されている料金では、月額で契約して何度も診断するプランもあります。手動診断は1回数十万〜数百万円が相場で、診断員の作業時間が長くなるほど金額が上がります。

対象ごとの相場

対象費用の目安
Webアプリケーション診断編集部が調べた範囲では、1回30万〜150万円の例と、手動で50万〜300万円の例
プラットフォーム診断1IPあたり5万円からが目安。上限は15万円の例と20万円の例
スマホアプリ診断上限は300万円程度が目安。下限は50万円の例と80万円の例
脆弱性診断の費用を左右する3つの要素
  • 手法。ツール診断か手動診断かで、金額の桁が変わります。
  • 対象の数。画面数やリクエスト数、IP数で金額が決まります。
  • 再診断と報告会。料金に含まれるかで、支払う総額が変わります。

同じ対象でも、再診断と報告会が料金に含まれるかで支払う総額が変わります。総額の比べ方は、4章「脆弱性診断の会社の選び方」で整理しました。

4. 脆弱性診断の会社の選び方

脆弱性診断の会社は、手法・対象・報告書・同じ規模の会社の事例・再診断の5点を確かめると比べやすくなります。

脆弱性診断の会社を選ぶときの5つの点
  1. ツールか手動かを、求められている水準で決める
  2. 診断の対象を公式の対応範囲で確かめる
  3. 報告書の見本を見て、修正方法まで書いてあるかを確かめる
  4. 同じ規模、同じ困りごとの会社を助けた経験を見る
  5. 修正後の再診断が料金に含まれるかを聞く

1. ツールか手動かを、求められている水準で決める

手法は、結果の提出先が求める水準から決めます。ツール診断は既知の脆弱性のパターンを速く探す方法で、手動診断は権限の設定の不備やビジネスロジック(業務の手順に沿った処理)の抜けまで人が調べる方法です。認可やロジックに関わる問題は、手動診断との併用を勧める診断会社もあります。

社内の確認が目的ならツール型から始めやすく、取引先への提出が目的なら相手の指定を確認してから手法を決めるのがおすすめです。

脆弱性診断の手法を決めるときの確認項目

  • 結果の提出先と提出期限を社内で決める
  • 提出先が求める手法を聞く
  • ログインや決済の機能の有無を書き出す

2. 診断の対象を公式の対応範囲で確かめる

対象は、Webアプリ、サーバー、スマホアプリ、API、クラウドのどれかを先に書き出します。同じ「スマホアプリ診断」でもiOSとAndroidの両方に対応する会社と、メニューごとにOSが限られる会社があるため、対応範囲の確認が必要です。

対象の数が見積もりの単位になるので、画面数、IP数、API数を数えておくと各社の金額を比べられます。

脆弱性診断の対象を確かめるときの確認項目

  • 診断したいURLとIPアドレスを一覧にする
  • 画面数とAPI数のおおよその数を数える
  • iOSとAndroidの両方に対応するかを聞く

3. 報告書の見本を見て、修正方法まで書いてあるかを確かめる

報告書は、取引先に出す書類であり、開発者が修正に使う資料でもあります。再現手順、危険度、修正方法の3点が書かれているかを見本で確かめることが大切です。Excel形式の一覧やMarkdown形式で納品する会社もあるので、社内のタスク管理に載せやすい形式かも見ておくと安心です。

情シスが1人の会社は、報告書を読んだあとに質問できる期間も確認すると、修正の段階で困らずに済みます。公開されている案内では、報告書のあとの問い合わせ期間を1か月、3か月、1年とする例があります。

脆弱性診断の報告書を確認するときの確認項目

  • 報告書の見本を見せてもらう
  • 報告書を取引先に渡せるかを聞く
  • 報告書のあとの問い合わせ期間を聞く

4. 同じ規模、同じ困りごとの会社を助けた経験を見る

約60名の機器メーカー、100〜299名のIT企業、約30の開発チームを持つソフトウェア会社の事例を読むと、診断の対象も社内の体制も違いました。自社と近い人数と困りごとの事例がある会社なら、見積もりの相談で話が早く進みます。各社の事例は6章「脆弱性診断会社おすすめ14選」にまとめました。

脆弱性診断の事例を確認するときの確認項目

  • 同じ業種と人数の事例を聞く
  • 事例が外部への依頼かツールの導入かを確かめる
  • 担当する診断員の経験と資格を聞く

5. 修正後の再診断が料金に含まれるかを聞く

再診断は、修正が正しくできたかを確かめるもう1回の診断です。取引先に「修正済み」の結果まで出す場合は、再診断の費用と期限を見積もりの前に聞いておくと安心です。扱いの違いは、次の「修正後の再診断は料金に含まれるか」で整理しました。

脆弱性診断の再診断を確認するときの確認項目

  • 再診断の料金と回数を聞く
  • 再診断を受けられる期限を聞く
  • 修正の開発にかかる期間を社内で見積もる

修正後の再診断は料金に含まれるか

修正後の再診断の扱いは会社で分かれ、掲載14社の公開情報では3社が手動の診断の再診断を無料か無償と明記しています。3社の案内は、初回診断後に1回無料、Webの標準診断で報告書の提出後1か月以内に1回無料、プラットフォーム診断で実施1ヶ月以内の修正確認を無償とするものです。ツール型の4社は契約の範囲で診断を繰り返せ、回数は月35回までのプランと無制限のプランがあります。

ほかの会社は、契約時に再診断の有無を選ぶ、オプションにする、対策後に1回のみ可能とする、1回158,000円/1FQDNとするなど、ルールが違います。公式に料金の記載がなくても、事例で再診断が無料だったと話している会社もあります。同じ会社でも、プランや対象によって再診断の有無は変わるため、比べるときは、各社に同じ条件で、再診断と報告会まで足した総額の見積もりを依頼することが必要です。

情報セキュリティサービス基準の適合はどこで確かめるか

IPA(情報処理推進機構)の情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト(2026年10月9日更新)でサービス名を確かめます。経済産業省が策定した基準への適合を審査登録機関が審査し、登録されたサービスを一覧にしたもので、脆弱性診断サービスは1つの分類として公開されています。

IPAは、リストの掲載について「IPAによるいかなる保証等をも意味するものではありません」と明記し、審査にも関わっていません。掲載されていないサービスがある場合もあるので、確認の入口として使い、報告書の見本や事例とあわせて判断するのがおすすめです。ECサイトの公開前の診断について、IPAのECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(2023年)は、第三者に頼むならこのリストの「脆弱性診断サービス」にある事業者の選定を推奨しています。

ここからは、自社の条件ごとに向いている会社を整理しました。表に並べたのは、その条件に関わる料金や案内を公式サイトに書いている会社で、ほかの会社が対応できないという意味ではありません。

条件選ぶ手法向いている会社公開されている料金
情シスが1人で、報告書まで任せたい手動か、ツールと手動の組み合わせセキュアイノベーション、ユービーセキュア、LANSCOPE プロフェッショナルサービスユービーセキュア
診断対象5画面程度
425,000円(税込 467,500円)~
ほかはお問い合わせで
ご確認ください
30万円以内で頼みたいツールか、範囲を絞った診断GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、VAddy、ユービーセキュアクイック診断
30万円(税抜)
VAddy Professional
年額198,000円(税別)
SecureCheckup
300,000円/1FQDN
リリースのたびに診断したい月額のツールGMOサイバーセキュリティ byイエラエ、VAddy、Securifyネットde診断 for Webアプリ
16,500円/月(年払い・税抜)
VAddy Professional
月額19,800円(税別)
Securify Starter
月額5万円(年間60万円)
スマホアプリとAPIも診断したい手動の診断NRIセキュアテクノロジーズ、GMO Flatt Security、GSXGMO Flatt Security
脆弱性診断 100万円〜
ほかはお問い合わせで
ご確認ください
社内のサーバーとネットワークを診断したいプラットフォーム診断サイバーセキュリティクラウド、ユービーセキュア、VAddyサイバーセキュリティクラウド
350,000 円〜(5IP分・税別)
ユービーセキュア
450,000円(3IP程度・
税込 495,000円)~
VAddy
¥150,000/1回(3 IPまで)
に標準プラン月額を加算
AWSの環境を診断したいクラウド診断GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、ラック、LANSCOPE プロフェッショナルサービスお問い合わせでご確認ください

情シスが1人の会社はどこに頼むか

情シスが1人なら報告書の作成まで任せられる会社を選び、先に取引先へ対象と手法の指定を確かめます。公開されている料金の例は、診断対象5画面程度で425,000円(税込 467,500円)~のプランです。ツールの結果を読む時間を取りにくい場合は、手動診断か、ツールと手動を組み合わせた診断が合います。

既存のシステムを保守している開発会社がある場合は、修正を誰が担当するのかも見積もりの前に決めておくと、再診断まで進めやすくなります。

取引先に出す結果はツール診断でよいか

取引先に出す結果は取引先の指定で決まるので、対象・手法・再診断の結果まで要るかの3点を先に確かめます。Webサイトの診断でよいのか、サーバーやネットワークまで必要なのかで、見積もりの範囲が変わります。第三者の診断結果を求められている場合は、ツールのレポートを第三者の結果として認めるかも相手に聞くことが大切です。確かめ方の手順は、取引先からセキュリティ対策を求められたときの対応で解説しています。

30万円以内で頼むならどの手法か

30万円以内ならツール診断か、画面数を絞った診断が中心になります。公開されている料金では、年額198,000円(税抜)のツールや、30万円(税抜)のクイック診断の例があります。税込みで30万円以内に収めるなら年額198,000円(税抜)のツールのような例になり、30万円(税抜)のクイック診断は消費税を足すと上回る点に注意が必要です。

範囲を絞る診断は、ログインや決済の画面が対象に入るかを見積もりで確かめます。必要な画面が外れると、取引先の求める範囲を満たせないことがあります。

リリースのたびに診断するならどこに頼むか

リリースのたびに診断するなら月額のツール型が向きます。公開されている料金では、16,500円/月(年払い・税抜)で月35回まで診断できるプランがあります。1か月から使えるプランと12か月の年間契約のプランがあるので、開発の期間に合わせた選び方が大切です。ツールで見つけにくい問題は、大きなリリースの節目に手動診断を足すと確認できます。

スマホアプリとAPIの診断はどこに頼むか

スマホアプリとAPIの診断は手動の診断を持つ会社から選び、掲載14社のうち両方を公式に載せているのは5社です。内訳は、4社が診断員の調べるサービスで、1社がツールの追加機能です。アプリとサーバー側のAPIを同じ診断に含めるか、別の見積もりにするかは会社で違います。iOSとAndroidの両方を配信している場合は、1OSごとの金額かどうかの確認も必要です。

サーバーとネットワークの診断はどこに頼むか

サーバーとネットワークの診断はプラットフォーム診断を公式に載せている会社から選び、費用の目安は1IPあたり5万円からです。公開されている料金では、5IP分を含む350,000 円〜(税別)の例があり、1IPあたりに直すと70,000円です。3IP程度で450,000円(税込 495,000円)~の例は1IPあたり150,000円(税抜の金額で計算)で、基本料金に含まれるIP数を確かめないと単価を比べられません。

社内のサーバーを診断する場合は、インターネットの外から調べるのか、社内ネットワークの中から調べるのかも見積もりの条件になります。

AWSのクラウド環境の診断はどこに頼むか

クラウド診断を公式に載せている会社から選び、16項目の許可サービスの一覧にあるEC2やRDSなどの上に自社が構築した環境は事前の承認なしで診断できます。AWSのPenetration Testing のポリシー(2026年11月に確認)は、許可する一覧と、DoS攻撃やDNSの乗っ取りのように禁止する行為を分けて示しています。AWSの基盤やサービスそのものの診断は認められていません。API GatewayとBedrock AgentCoreは、そこから外へ向けた試験が禁止されています。

AWSに知らせない形の赤チーム演習やC2(遠隔操作の仕組み)の設置、フィッシングの模擬訓練、マルウェアのテストは、開始の2週間以上前にAWSへの申請が必要です。DDoSの模擬試験は別のポリシーに従います。一覧にないサービスは許可の対象外で、診断するにはAWSのサポートか担当者と直接やり取りが必要です。委託した診断会社の行為も利用者の責任になるので、対象のサービス名と診断の内容を契約の前に確認することが大切です。AzureやGoogle Cloudは、それぞれのクラウド事業者のルールを確かめます。

何社も調べて、比べる。その手間に。ジツゾウの独自AIで発注先探しをもっとラクに。候補探し・比較・信頼性の確認を、独自AIでまとめて支援。発注先探しを相談する

5. 脆弱性診断会社の比較表

14社の診断の対象、手法、公開されている料金を、公式サイトの記載どおりに1枚の表に比較しました。料金の税込・税抜は各社の表記のままです。導入事例は、6章に1社ずつ載せています。

サービス名診断の対象手法(公式の記載)料金(公開分)
ユービーセキュアWebアプリ/プラットフォーム/スマホアプリ/ペネトレーションテスト自社開発ツール「Vex」と診断士のマニュアル診断の組み合わせWeb 5画面程度
425,000円(税込 467,500円)~
プラットフォーム 3IP程度
450,000円(税込 495,000円)~
スマホ(Android)10画面程度
600,000円(税込 660,000円)~
SecureCheckup
300,000円/1FQDN
再診断は契約時に有無を選択
GMOサイバーセキュリティ byイエラエWebアプリ/スマホアプリ/クラウド/ネットワーク/ペネトレーションテストツール(ネットde診断)/AI基盤(クイック)/ツール+手動(フォーカス・フルスコープ)ネットde診断 Lite
月額4,280円(税込4,708円)
for Webアプリ
16,500円/月(年払い)
クイック 30万円(税抜)
フォーカス 60万円〜(税抜)
フルスコープ お見積もり
ラックWebアプリ/プラットフォーム/スマホアプリ/クラウド/SaaS/生成AI活用システム手動/AIを活用したスピード診断/独自ツールと手動の組み合わせお問い合わせでご確認ください
(個別見積もり)
セキュアイノベーションWebアプリ/API/サーバー/ネットワーク/ペネトレーションテスト/IoTツールとセキュリティエンジニアの確認の組み合わせお問い合わせでご確認ください
初回診断後の再診断は1回無料
AeyeScanWebアプリ(API、Androidアプリは追加機能)ツール(クラウド型)無料トライアル 0円
OneShot、Business は
お問い合わせでご確認ください
LANSCOPE プロフェッショナルサービスWebアプリ/ネットワーク/スマホアプリ/IoT/クラウド/生成AI/ペネトレーションテストマニュアル診断とツール、ソースコード診断の組み合わせお問い合わせでご確認ください
(画面遷移数、API数、
対象クラウドサービスで変動)
NRIセキュアテクノロジーズWebアプリ/プラットフォーム/スマホアプリ/API/ソースコード/ペネトレーションテスト専門家の手作業を中心に、ツールを補助に利用お問い合わせでご確認ください
(個別見積り)
プラットフォーム診断は
実施1ヶ月以内の修正確認を
無償で対応
サイバーセキュリティクラウドWebアプリ/プラットフォーム/APIツール診断と手動診断のハイブリッドWeb標準診断
1,350,000 円〜(40ページ分)
特急診断 400,000 円
プラットフォーム
350,000 円〜(5IP分)
いずれも税別
Web標準診断は再診断を含む
SecurifyWebアプリ/API/WordPressツール。手動診断は別途見積もりStarter 月額5万円
(年間60万円/1 IP・FQDN)
Basic 月額10万円〜(年間120万円〜
/標準3 IP・FQDN)
Enterprise 個別に設定
GMO Flatt SecurityWebアプリ・API/クラウド/プラットフォーム/スマホアプリ/IoT/生成AI専門家の診断とソースコード診断/AIエージェント「Takumi」の診断(ページごとの記載)脆弱性診断 100万円〜
Webアプリケーション診断
ページは100万円〜 税別
ペネトレーションテスト 200万円〜
グローバルセキュリティエキスパート(GSX)Webアプリ/プラットフォーム/スマホアプリ・WebAPI/クラウド/IoT/WordPress/ペネトレーションテストツールと手動の併用。Web脆弱性診断クイックはツールWeb脆弱性診断クイック
330,000円(税込)
ほかはお問い合わせで
ご確認ください
レオンテクノロジーWebアプリ/ネットワーク/スマホアプリ/ソースコード/デスクトップアプリ/IoTツールと手動の診断お問い合わせでご確認ください
VAddyWebアプリ/API(プラットフォームは別会社のオプション)ツール。手動診断は株式会社SHIFTのオプションProfessional 月額19,800円
Enterprise 月額59,800円
Advanced 月額99,800円
いずれも税別。初期費用0円
ブロードバンドセキュリティWebアプリ・API/ネットワーク/スマホアプリ/IoT/クラウド/ソースコード/ペネトレーションテスト自動診断と手動診断の組み合わせお問い合わせでご確認ください

6. 脆弱性診断会社おすすめ14選

ここからは1社ずつ紹介します。各社の説明のあとに、公式サイトの導入事例を出典つきで載せました。依頼主の発言が公開されている事例は、原文のまま引用しています。事例には、診断を外に頼んだ話と、診断ツールを社内に導入した話があるため、種類も分けて書いています。

ユービーセキュア

ユービーセキュアの公式サイトのページ
出典 ユービーセキュア 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社ユービーセキュア(東京都中央区、2007年設立)
診断の対象Webアプリケーション/プラットフォーム/スマートフォンアプリ/PCI DSS準拠支援スキャン/ペネトレーションテスト・TLPT
手法自社開発の脆弱性検査ツール「Vex」と診断士によるマニュアル診断の組み合わせ
料金いずれも個別見積り。Webアプリケーション診断 5画面程度 425,000円(税込 467,500円)~、プラットフォーム診断 3IP程度 450,000円(税込 495,000円)~、スマートフォンアプリ診断(Android)10画面程度 600,000円(税込 660,000円)~、SecureCheckup 300,000円/1FQDN(再診断はオプション158,000円/1FQDN、1回)

ユービーセキュアは、株式会社ユービーセキュアが運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「セキュリティを、みんなのものに。」と掲げ、開発の委託元から第三者の評価を求められている会社に向けて、診断結果を記載した報告書を提示すると案内しています。

報告書には検出した脆弱性とその対策をまとめ、再現手順とExcel形式の検出脆弱性一覧も提供しています。システムに変更が加わった箇所や類似の機能に対象を絞るプランの提案もあります。Webアプリケーション、プラットフォーム、スマートフォンアプリの診断は、情報セキュリティサービス審査登録制度に登録していると明記しています。

導入事例:弥生株式会社(業務ソフトウエアの開発・販売)

この事例は、診断を外部に頼んだ話ではなく、診断ツール「Vex」を社内に導入して内製化した話です。弥生では約30の開発チームがそれぞれ外部の診断会社へ発注し、数か月から半年に1回のスポット型で診断していました。セキュリティ統括部の4名のチームが社内診断サービスとして運用を一元化し、前年度に月300万円規模だった外部への診断費は、今年度は月200万円ほどの水準まで下がっていると公開しています。

期日までに診断できないことが頻発すると、社内診断という取り組み自体が立ち行かなくなります。Vexはプロキシ型ですから、HTTPリクエストさえ捕まえられれば基本的には動きます。クラウド型のツールでは決められた手順の途中で設定が進まず診断できなかったケースも、Vexなら手元の環境から直接通信を捕まえてすぐに対応できました。安定性という意味で、社内診断と相性がいいと思います

弥生株式会社 セキュリティ統括部 アプリケーション・セキュリティ担当 テクニカルリーダー 大谷友子 様。出典 ユービーセキュア 導入事例(2026年10月13日掲載)

開発チームが複数あり、外部への診断費を全社でまとめて見直したい会社に合うかもしれません。

公式サイトの事例を見る

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ

GMOサイバーセキュリティ byイエラエの公式サイトのページ
出典 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社(東京都渋谷区、2013年設立)
診断の対象Webアプリケーション/スマホアプリ(iOS/Android)/クラウド/ネットワーク/ペネトレーションテスト/AIアプリケーション
手法ネットde診断はツールが自動探索・自動診断。クイック診断はAI基盤が自動探索・診断。フォーカス診断とフルスコープ診断は専門家がツール+手動で診断
料金ネットde診断 Lite 月額4,280円(税込4,708円)、ASM 自走プラン 4万円/月〜、伴走プラン 12万円/月〜、for Webアプリ 16,500円/月(年払い。税抜)。クイック診断 30万円(税抜)、フォーカス診断 60万円〜(税抜)、フルスコープ診断 お見積もり。ネットワーク診断 自社でツール診断 月額4万円~、専門家による手動診断 個別お見積もり

GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社が運営する脆弱性診断のサービスです。診断ツールの公式サイトは「むずかしい設定はいらない 今日からはじめるセキュリティ対策」と掲げています。中小企業向けのLite、大量のドメインを管理するASM、開発部門向けのfor Webアプリを用意しています。

ツールは自社で実行し、クイック診断、フォーカス診断、フルスコープ診断は同社が第三者として診断します。クラウド診断はAWS・Azure・Google Cloudを対象に含みます。for Webアプリは月35回まで診断でき、診断回数による追加費用はかからないと案内しています。診断サービスは情報セキュリティサービス基準適合サービスリストに登録済みと明記しています。

導入事例:株式会社FAcraft(製造業の設備保全SaaSの開発、愛知県)

この事例は、専門家への依頼ではなく、ツールのネットde診断 for Webアプリを開発チームが自分たちで使っている話です。FAcraftは、スタートアップとして限られた人員で開発を進め、機能追加のリリースを高い頻度で繰り返していました。変更のたびに新しい脆弱性が生じていないかを検証する仕組みを探していました。

導入後は、日常的に脆弱性診断を行える環境が整いました。これにより、リリース前後の確認を担当者の知識やスポット対応だけに頼るのではなく、同じ観点で繰り返し点検し、検出・修正・再診断までを一つの改善サイクルとして運用しやすくなりました。

リリースの頻度が高く、専門の担当者を置かずに開発チームで診断を続けたい会社に向いています。

公式サイトの事例を見る

ラック

ラックの公式サイトのページ
出典 ラック 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社ラック(東京都千代田区、2007年設立)
診断の対象Webアプリケーション/生成AI活用システム/サーバ/ネットワーク機器/スマートフォンアプリケーション/クラウド/SaaS
手法専門家による手動診断、AIを活用したスピード診断、独自ツールと手動診断を組み合わせた高度診断
料金お問い合わせでご確認ください(個別見積もり)

ラックは、株式会社ラックが運営するセキュリティ診断のサービスです。公式サイトは「最新の知識を持つセキュリティ専門家が実施する信頼できるセキュリティ診断」と掲げ、1995年に日本で初めてセキュリティ診断サービスの提供を始めたと紹介しています。

Webアプリケーション診断は、エクスプレス、安全点検パック、ハイブリッドの3メニューで、報告書の納品目安は最短1営業日~です。報告書の納品から3か月間は診断員が相談や問い合わせに対応します。Webアプリケーション診断のご利用イメージには、EC・小売業、金融・保険、製造業・BtoB、医療・教育などを挙げています。

導入事例:名古屋鉄道株式会社(鉄道)

この事例は、Webとスマホアプリの脆弱性診断に、脆弱性管理コンサルティングを合わせた話です。名鉄グループでは、個人情報や決済機能を持つWebサイトとスマホアプリに毎年の診断と是正対応を行うことを、全ての連結子会社に義務化しました。体制が整っていないグループ会社もあるため、全体の診断を取りまとめる仕組みの構築を一緒に進める会社を探し、ラックを選びました。

ラックが名鉄グループ目線の対応策を提案してくれたことにより現実的な議論ができ、また、手厚いアフターフォローにより目標期間内に是正対応が完了しました。引き続きグループ全体で定期的な脆弱性診断の実施と是正対応をしていきます。

名古屋鉄道株式会社 DX・マーケティング部 デジタルインフラ担当 三田 優作氏。出典 ラック 導入事例(2026年9月8日掲載)

グループ会社が複数あり、診断の基準をそろえて全社で是正まで進めたい会社に合うかもしれません。

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セキュアイノベーション

セキュアイノベーションの公式サイトのページ
出典 セキュアイノベーション 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社セキュアイノベーション(沖縄県那覇市、2015年設立)
診断の対象Webアプリケーション/API/サーバー/ネットワーク/ペネトレーションテスト/IoTセキュリティ試験・評価
手法ツールの検出結果をセキュリティエンジニアが確認・検証
料金お問い合わせでご確認ください(ヒアリングのあとに提示)。初回診断後の再診断は1回無料

セキュアイノベーションは、株式会社セキュアイノベーションが運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「何を診断すべきか分からない段階からご支援いたします」と掲げ、初めて検討する方や、診断の対象が整理できていない方の相談にも応じると案内しています。

取引先から診断を求められた場合は、依頼内容やチェックシートを共有すると、想定される診断範囲と追加で確認すべき事項を整理すると説明しています。報告書は診断結果をS・A~D評価で総評し、脆弱性の内容、危険度、想定される影響、対策の考え方を整理します。経済産業省の情報セキュリティサービス基準の登録事業者です。

導入事例:技研トラステム株式会社(IoT機器の製造・開発・販売、約60名)

この事例は、Webアプリやサーバーの診断ではなく、IoT機器へのセキュリティ試験・評価とペネトレーションテストの話です。技研トラステムの人流計測センサーはカメラ映像を処理し、お客様のネットワークに接続して使うこともあります。映像データの漏洩や機器の乗っ取りを心配し、規格の取得に向けて製品の実力を検証する必要があると考えていました。

最大の収穫は、root権限の取得といったセンサー機器の乗っ取りが本テストでは達成されなかったと客観的に確認できたことで、製品の防御が一定水準で機能しているという裏付けが得られた点です。一方で残存リスクも具体的に示されたことで、対策の優先度が明確になり、社内のセキュリティ意識も高まりました。専門機関による検証実績は、今後お客様に対して製品の安全性を説明する材料になっていくと考えております。

ネットワークにつながる機器を開発していて、お客様に安全性を説明する材料がほしい会社に向いています。

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AeyeScan

AeyeScanの公式サイトのページ
出典 AeyeScan 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社エーアイセキュリティラボ(東京都千代田区)
診断の対象Webアプリケーション。追加機能でAPIスキャン、Androidアプリ診断、Web-ASM
手法クラウド型のツール。診断は利用する会社が実行
料金無料トライアル 0円。OneShotプラン(1サイト・15日間)と Businessプラン(無制限・1年間)はお問い合わせでご確認ください

AeyeScanは、株式会社エーアイセキュリティラボが運営するクラウド型のWebアプリ脆弱性診断ツールです。公式サイトは「脆弱性診断を、チームの日常へ」と掲げ、有償契約500社以上で、業種や規模を問わず導入されていると紹介しています。

対象URLを登録するとAIがサイトを自動で巡回し、最短10分で診断を始められると案内しています。スキャンの回数は各プランとも無制限で、期間が決まっています。ツールなので、診断員が代わりに実行するサービスとは異なります。運営会社の取得認証に、情報セキュリティサービス基準適合サービスの登録番号を載せています。

導入事例:学校法人立教学院(大学の運営)

この事例は、診断会社への依頼ではなく、ツールのAeyeScanを導入した話です。立教大学には大小のWebサイトが多く、外部の診断サービスではドメインやページごとの課金でコストが膨らんでいました。診断の企画からレポートを受け取るまでにも調整が多く、2026年2月からAeyeScanを使った診断を始めました。

前段階での調整が不要になった上、再診断の発注処理も不要になりました。修正依頼も、具体的な内容を我々が読み解く必要なく、レポートをそのまま共有すれば済むようになっています。感覚的に対応工数は10分の1か20分の1にまで下がり、その分、本質的な業務に注力できる時間が増えました。

学校法人立教学院 情報企画室・立教大学メディアセンター 上瀧 直人 氏。出典 AeyeScan 導入事例(2026年8月4日掲載)

管理するWebサイトの数が多く、自社で診断を回して修正の確認まで早めたい組織におすすめです。

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LANSCOPE プロフェッショナルサービス

運営会社エムオーテックス株式会社(大阪市淀川区。東京本部は東京都港区、1990年設立)
診断の対象Webアプリケーション/生成AI/ネットワーク/スマートフォンアプリ/ゲーム/IoT/ペネトレーションテスト/クラウド
手法セキュリティエンジニアのマニュアル診断とツール診断、ソースコード診断の組み合わせ
料金お問い合わせでご確認ください(画面遷移数、API数、対象クラウドサービスで変動)

LANSCOPE プロフェッショナルサービスは、エムオーテックス株式会社が運営するセキュリティ診断のサービスです。公式サイトは「Web・ネットワーク・クラウド・生成AIなどの公開資産の脆弱性を診断!」と掲げ、親会社や取引先から脆弱性診断を要求されている会社の悩みに応えると案内しています。

Webアプリの診断はWeb健康診断、Essential Plan、PCI DSS Plan、Standard Plan、Advanced Planの5メニューで、期間は3日から2週間~です。報告書の納品後は1年間の問い合わせサポートが付き、改修方法をエンジニアに相談できると公開しています。Webアプリケーション脆弱性診断は経済産業省の情報セキュリティサービス基準に適合していると明記しています。

導入事例:株式会社フォトシンス(IT・情報通信、100〜299名)

スマートロックを提供するフォトシンスは、ソフトウェアの脆弱性が物理的な安全に直結する可能性があるため、新しいプロダクトのリリース時に第三者の診断を開発プロセスに組み込んでいます。エムオーテックスの診断を約6年にわたり活用し、スコープと予算に合わせた提案と、手動診断を前提にしたサービスを評価しています。

レポートでは、どのリスクをどの優先度で対応すべきかが明確に整理されており、具体的な修正方針も示されています。そのため開発チームとの認識合わせに時間をかけることなく、すぐに修正フェーズへ移行することができました

新しいプロダクトを出すたびに第三者の診断を入れ、お客様に説明できる状態を保ちたい会社にぴったりです。

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NRIセキュアテクノロジーズ

NRIセキュアテクノロジーズの公式サイトのページ
出典 NRIセキュアテクノロジーズ 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(東京都千代田区、2000年設立)
診断の対象Webアプリケーション/プラットフォーム/スマートフォンアプリ/API/ブロックチェーン/クラウド設定/ソースコード/ペネトレーションテスト
手法主要な部分は専門家が手作業で診断し、一部に診断ツールを補助的に利用
料金お問い合わせでご確認ください(個別見積り)。プラットフォーム診断は実施1ヶ月以内の修正確認を無償で対応(オンサイトなど一部診断を除く)

NRIセキュアテクノロジーズは、野村総合研究所を株主とするNRIセキュアテクノロジーズ株式会社のセキュリティ診断サービスです。公式サイトは「情報システムのセキュリティ維持・向上のための安全性診断・評価」と掲げ、1998年12月にセキュリティ診断サービスの提供を始めたと紹介しています。

Webアプリケーション診断は、金融機関や東証一部上場企業を中心とする多くの企業で実績があると公開しています。ソースコード診断には標準プランとLiteプランがあり、診断期間の目安は標準プランが1か月~、Liteプランが2週間~です。IPAの情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト(2026年10月9日更新)にも掲載されています。

導入事例:株式会社みんなの銀行、ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社(金融)

この事例は、Webの診断ではなくソースコード診断の話です。みんなの銀行は、バンキングシステムの外部提供を前に、アプリとIaC(インフラの構成をコードで管理する仕組み)のソースコードまで含めて網羅的に確認することにしました。膨大な範囲をフェーズに分け、計3回の診断で対象のソースコードの診断を完了しています。

診断の結果、バックドアや緊急度の高い問題は見つかりませんでしたが、一部のテストツールに内部情報のハードコーディングが見られました。テストツールとしては問題ありませんが、もし、そのツールを外販するのであれば修正が必要になります。留意しなければならない観点が見つかったことで、専門家によるソースコード診断の有効性を実感しました。

株式会社みんなの銀行 上席部長 CISO/ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社 執行役員 CISO 二宮 賢治氏。出典 NRIセキュア 導入事例(2025年11月4日掲載)

自社のシステムを外部に販売する前に、ソースコードまで確認しておきたい会社に向いています。

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サイバーセキュリティクラウド

サイバーセキュリティクラウドの公式サイトのページ
出典 サイバーセキュリティクラウド 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社サイバーセキュリティクラウド(東京都品川区、2010年設立)
診断の対象Webアプリケーション/プラットフォーム/API
手法ツール診断とセキュリティ専門家の手動診断を組み合わせたハイブリッド
料金いずれも税別。Webアプリケーション標準診断 1,350,000 円〜(40ページ分を含む。追加は10ページごとに20万円)、特急診断 400,000 円、プラットフォーム脆弱性診断 350,000 円〜(5IP分を含む)、Webサイト不正アクセス診断 1,500,000 円〜。API脆弱性診断はお問い合わせでご確認ください

サイバーセキュリティクラウドは、株式会社サイバーセキュリティクラウドが運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「広くて深いハイブリット診断を実現」と掲げ、業界を問わず、小規模から大規模まで様々な規模のシステムの診断実績があると紹介しています。

重大な脆弱性は速報で報告し、報告書は診断実施後10営業日以内に提出します。Webアプリケーション標準診断の再診断は報告書の提出後1か月以内に1回無料で、修正確認診断報告書も提出すると公開しています。情報セキュリティサービス基準適合サービスリストに登録されています。

導入事例:株式会社お金のデザイン(資産運用サービス)

お金のデザインは、2025年3月の新機能のリリースを機に、Web申し込みからマイページまでのセキュリティ状況を確認することにしました。以前の診断体制が最適だったか判断しきれず、依頼先もゼロベースで見直しています。ツール診断と手動診断を組み合わせる点と、社内の承認を得やすい金額を評価して依頼しました。

クリティカルな脆弱性がなかったことは、大きな安心材料となりました。社内でも「問題があるかもしれない」と懸念していた箇所について、第三者の視点で「重大なリスクは見受けられない」と評価されたことは、サービスを継続提供するうえでの自信につながりました。

新機能のリリースに合わせて、今の診断の依頼先も比べ直したい会社は検討してみる価値があります。

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Securify

Securifyの公式サイトのページ
出典 Securify 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社スリーシェイク(東京都中央区、2015年設立)
診断の対象Webアプリケーション/REST・GraphQL API/SPA/WordPress。ほかにASM、CSPM、SBOM
手法ツール。エンジニアによる手動診断の併用は別途見積もり
料金脆弱性診断 Starter 月額5万円(年間60万円/1 IP・FQDN)、Basic 月額10万円〜(年間120万円〜/標準3 IP・FQDN)、Enterprise 個別に設定。12か月の年間契約

Securifyは、株式会社スリーシェイクが運営する国産のセキュリティ基盤のサービスです。公式サイトは「リスクを見つけ、対策を前に進める。」と掲げ、導入実績400社以上で、金融・製造・ITなどの業種で利用されていると紹介しています。

脆弱性診断は、巡回マップで診断範囲を確認し、検出した脆弱性の根拠と日本語の修正例を示します。契約したIP・FQDNの範囲内で、診断回数の制限なく利用できると案内しています。情報セキュリティサービス基準に適合したサービスとして登録番号を公開しています。

導入事例:THECOO株式会社(ファンビジネスプラットフォーム、東証グロース)

この事例は、ツールと手動診断を組み合わせたサービスを契約した話です。THECOOは、外部のセキュリティ会社に手動診断を頼んでいましたが、毎年の費用と、修正後の再診断の調整に時間がかかることに課題を感じていました。Securifyのツール診断に、EGセキュアソリューションズ株式会社の手動診断を組み合わせた「Securify マニュアル脆弱性診断」を契約しています。事例では、従来の手動診断と比べて65%のコスト削減と公開しています。

以前は、再診断を依頼する際にヒアリングシートへの回答やメールのやりとりが必要で、場合によってはミーティングをおこない、複数の確認事項を持ち帰るといったプロセスが発生し、非常に手間がかかっていました。しかし、Securifyではボタン一つで再診断を開始でき、弊社の場合は約2時間ほどで完了しました。これまでの煩雑なフローと比べると、非常に効率的で手軽になったと感じています。

毎年の手動診断の費用を見直し、再診断の調整を減らしたい会社に合うかもしれません。

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GMO Flatt Security

GMO Flatt Securityの公式サイトのページ
出典 GMO Flatt Security 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社GMO Flatt Security株式会社(東京都渋谷区、2017年設立)
診断の対象Webアプリケーション・API/LLM・生成AI/AWS・Google Cloud・Azure/Firebase/コンテナ/プラットフォーム/スマートフォンアプリ/ブロックチェーン/IoT
手法診断ページは専門家によるホワイトボックステスト(ソースコード診断)を織り交ぜた手法。Webアプリケーション診断ページはAIエージェント「Takumi」による診断
料金脆弱性診断 100万円〜。Webアプリケーション診断ページは100万円〜 税別。ペネトレーションテスト 200万円〜

GMO Flatt Securityは、GMO Flatt Security株式会社が運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「開発組織のための脆弱性診断・ペネトレーションテスト」と掲げ、SaaS、FinTech、メディア、ゲームなど業界や事業フェーズを問わず選ばれていると紹介しています。

診断ページは、ホワイトボックステストを織り交ぜた手法を標準プランとし、それによる追加料金はないと打ち出しています。Webアプリケーション診断のページは、独自のAIエージェント「Takumi」を用いて、グレーボックスまたはブラックボックス形式で診断し、報告書納品まで最短7営業日と案内しています。手法はページごとに説明が分かれているので、見積もりの段階で確認すると安心です。Webアプリケーション診断、スマートフォンアプリケーション診断、プラットフォーム診断、ペネトレーションテストは、経済産業省の情報セキュリティサービス基準に適合していると明記しています。

導入事例:株式会社タイミー(スポットワークのマッチングサービス)

タイミーは、ユーザー数が急拡大するなかで、第三者検証を効率的に行える診断会社を探し、2023年から継続して依頼しています。年次の定期診断に加え、スポットの診断も頼み、NFCを使った勤怠管理機能はスマートフォンアプリ診断の観点を調整して対応してもらいました。

レポートに結果から修正の方針まで情報が一つに集約されていたことで、どの課題から優先して対応すべきか、社内でスムーズに意思決定ができ、プロダクトマネージャーへの説明工数を大幅に削減できました。

株式会社タイミー エンジニアリング本部プラットフォームエンジニアリング部 部長 恩田拓也様。出典 GMO Flatt Security 導入事例(掲載日の記載なし)

開発チームが診断士と直接やり取りしながら、定型のメニューにない機能も診断したい会社に向いています。

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グローバルセキュリティエキスパート(GSX)

グローバルセキュリティエキスパート(GSX)の公式サイトのページ
出典 グローバルセキュリティエキスパート 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社グローバルセキュリティエキスパート株式会社(2000年4月設立。商号変更日を設立日として記載)
診断の対象Webアプリケーション/プラットフォーム/スマホアプリ・WebAPI/クラウド/IoT/WordPress/ペネトレーションテスト
手法ツールと手動の併用。Web脆弱性診断クイックはツールによる診断
料金Web脆弱性診断クイック 330,000円(税込)。5画面遷移まで、報告会と再診断のオプションなし。ほかはお問い合わせでご確認ください(個別見積もり)

GSXは、グローバルセキュリティエキスパート株式会社が運営する脆弱性診断のサービスです。会社概要では準大手・中堅・中小企業向けにサイバーセキュリティ対策をワンストップで支援すると紹介し、お客様の状況に応じた価格と内容で提案すると案内しています。

プラットフォーム診断には、初めての診断やお試しの要望に向けた「One-Dayパック」があります。Web脆弱性診断クイックは、開始から3日後に報告書を納品します。脆弱性診断サービスはIPAの情報セキュリティサービス基準適合サービスリストに登録されています。

導入事例:ドネックス株式会社、フリプト株式会社(ふるさと納税のWebシステムの開発、東京都、神奈川県)

ドネックスとフリプトは、ふるさと納税を活用して決済ができるWebシステム「ふるさとリンク」の公開にあたり、GSXにWebアプリケーション診断を依頼しました。このシステムは個人情報に加えてクレジットカードの決済情報も扱います。事例では、診断でいくつかの改善点が挙がり、リスク評価を踏まえて対応の要否を判断したと公開しています。ふるさとリンクを導入した立場の声として、ロッテアライリゾートの福井社長は次のように話しています。

また、セキュリティ面でもGSXのような信頼できる専門企業による脆弱性診断が実施されていることで、我々としても安心してお客様にご案内できる体制が整っていると感じています。この結果を受けて、同じロッテグループである「ロッテ皆吉台カントリークラブ」へも導入することが決定しました。

ロッテアライリゾート 福井社長(システムの導入先)。出典 GSX 導入事例(掲載日の記載なし)

決済や個人情報を扱うシステムを新しく公開し、導入先にも安全性を説明したい開発会社におすすめです。

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レオンテクノロジー

レオンテクノロジーの公式サイトのページ
出典 レオンテクノロジー 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社レオンテクノロジー(東京都豊島区、2005年設立)
診断の対象Webアプリケーション/ネットワーク/スマホアプリ/ソースコード/デスクトップアプリ/IoT
手法ツールと手動の診断。常に2人体制で診断
料金お問い合わせでご確認ください

レオンテクノロジーは、株式会社レオンテクノロジーが運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「品質を妥協せず、経験豊富なエンジニアがセキュリティの不安を解消します。」と掲げ、脆弱性診断を行ったことがない会社や、セキュリティの専門知識が不足している会社に向けて案内しています。

Webアプリケーション診断は、対象サイトの提示とテスト用アカウントの発行から始まり、診断完了後、約5営業日以内に診断報告書を提出します。報告会はオプションで実施し、報告会後の再診断や改修方法に対するフォローも行うと紹介しています。

導入事例:ZaPASS JAPAN株式会社(コーチングサービス)

ZaPASS JAPANは、法人向けのプロダクトの開発とリリースにあたり、Webアプリケーション脆弱性診断を依頼しました。コーチングではプライベートな話も扱うため、安心して話せる状態を重視していました。セキュリティの専門家が社内にいないので、ツールだけでは検出できない脆弱性まで診断してくれる会社を数社から選んでいます。

個人的には、再診断が無料だったということも、嬉しかったですね。他だと再診断は割引になる場合が多いのですが、レオンテクノロジーは無料で実施してくださいました。手厚いサポート体制を提供していただき、感謝しかないです。

社内にセキュリティの専門家がいない状態で、初めてのプロダクトの診断を頼みたい会社に合うかもしれません。

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VAddy

VAddyの公式サイトのページ
出典 VAddy 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社ビットフォレスト(東京都千代田区、2002年2月事業開始)
診断の対象Webアプリケーション/SPA/API Server。オプションで手動脆弱性診断とプラットフォーム診断(株式会社SHIFT)
手法クラウド型のツール。診断は利用する会社が実行
料金いずれも税別。Professional 月額19,800円・年額198,000円、Enterprise 月額59,800円・年額598,000円、Advanced 月額99,800円・年額998,000円。手動脆弱性診断 ¥400,000(ゴールド 16リクエスト、シルバー 20リクエスト)。プラットフォーム診断 ¥150,000/1回(3 IPまで)に標準プラン月額を加算

VAddyは、株式会社ビットフォレストが運営するクラウド型のWebアプリケーション脆弱性診断ツールです。公式サイトは「1ヶ月から契約できるのでリリース前診断にピッタリ」と掲げ、自分たちで検査する方に加えて、不安がある方向けにセキュリティエンジニアのオプションを用意しています。手動脆弱性診断とプラットフォーム診断のオプションは、株式会社SHIFTが提供します。スキャン回数は無制限で、手動脆弱性診断の再診断は対策後に1回のみ可能としています。

導入事例では、MagicPodが自社のテストの仕組みとVAddyを連携させ、CI(継続的インテグレーション)環境で自動的な脆弱性診断を毎日実施していると公開しています。ツールを使った事例で、2025年10月の取材時点で、ISMSの取得を契機に2年前に導入したという内容です。CIに組み込んで毎日診断を回したい開発会社に向いています。

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ブロードバンドセキュリティ

ブロードバンドセキュリティの公式サイトのページ
出典 ブロードバンドセキュリティ 公式サイト(2026年11月2日確認)
運営会社株式会社ブロードバンドセキュリティ(東京都新宿区、2000年設立)
診断の対象Webアプリケーション・API/ネットワーク/スマホアプリ/IoT/ペネトレーションテスト/クラウドセキュリティ設定/ソースコード
手法ツールによる自動診断とセキュリティエンジニアによる手動診断の組み合わせ
料金お問い合わせでご確認ください

ブロードバンドセキュリティは、株式会社ブロードバンドセキュリティが運営する脆弱性診断のサービスです。公式サイトは「自動診断と手動診断を組合せ、高精度の脆弱性診断を提供します。」と掲げ、業種に偏りなく診断の依頼があると紹介しています。SQAT 脆弱性診断のすべてに、契約日から1年間、最大1,000万円まで補償するサイバー保険を付帯していると案内しています。

導入事例では、決済代行の株式会社ペイメントフォーが、ソースコード自動診断で複数の開発プロジェクトの品質を確認していると公開しています(2023年8月現在の情報)。この事例はソースコード診断の話で、ZIP圧縮したファイルをアップロードしてスキャンし、問題の部位と対策案を確認します。協力開発会社と一緒に開発を進める会社に合うかもしれません。

公式サイトの事例を見る

ここで紹介した導入事例は、各社が公式サイトで公開している事例のうちの1つです。各社はほかの業種・規模の会社も支援しているので、気になる会社は公式サイトの事例ページもあわせてご覧ください。

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7. 脆弱性診断を頼むメリットと注意点

脆弱性診断を頼むと、第三者の結果を社内外の説明に使え、修正の順番もはっきりします。注意が必要なのは、本番環境への影響と、診断のために預ける情報の扱いです。

メリット

  • 修正の優先順位がはっきりします。報告書に危険度と修正方針がまとまるので、開発チームとの認識合わせに使う時間を減らせます。
  • 第三者の結果を説明の材料に使えます。お客様から診断の基準を聞かれたときに、具体的に答えられるようになった会社があります。
  • 社内では気づきにくい問題が見つかります。開発側では気づきにくい観点の指摘を、製品改善の材料にしている会社があります。
  • 修正の確認を短くできます。ツールを組み合わせて、再診断が約2時間で完了した例があります。
  • 診断の費用を見直すきっかけになります。ツールと手動の組み合わせで、従来の手動診断と比べて65%のコスト削減と公開している例があります。

よくある失敗と注意点

脆弱性診断を始めるときには、気をつける点や、思っていたのと違った、という場面も出てきます。

  • 本番環境の診断ではシステムに影響が出ることがあります。疑似的な攻撃の通信を送るので、検証環境で診断できるかを先に相談することが大事です。
  • 診断用の情報を預ける準備が必要です。テスト用アカウントやログイン情報を渡す場合は、診断後の保管と消去の扱いを契約の前に聞くと安心です。
  • クラウドや共用のサーバーは、管理する会社の許諾が必要な場合があります。自社の管理外の設備を使っているときは、診断の前に許諾の要否を確認することが必要です。
  • ツールは最低契約期間の確認が必要です。2か月、1年などの条件があるため、診断したい期間に合うプランを選ぶことが大事です。
  • 報告書のあとの相談期間は会社によってルールが違います。修正に時間がかかりそうな場合は、質問できる期間が修正の予定に足りるかを見積もりの段階で確認しましょう。
  • 報告書の扱いは契約の条件で確かめます。知的財産の扱いを前提条件や規約に定めている会社があるため、取引先へ渡す範囲を先に伝えるとスムーズです。

8. 脆弱性診断を頼むときの流れ

脆弱性診断は、提出の期限から逆算して始めるのがおすすめです。手動診断は、ヒアリングから報告会までを含めて数週間〜1.5か月程度が目安です。

  1. 対象を整理して取引先に確かめる:診断したいURLやIPアドレスを書き出し、取引先に対象、手法、再診断の結果まで必要かを確認します。
  2. 問い合わせとヒアリング:提出期限、画面数かIP数、本番環境か検証環境かを伝えます。
  3. 見積もりと計画:診断の範囲と日程を決め、再診断と報告会を含めた総額を確認します。
  4. 契約と準備:契約期間と解約の条件、預ける情報の扱いを確認し、テスト用アカウント、診断元のIPアドレスの許可、バックアップを用意します。
  5. 診断の実施:診断中に緊急度の高い脆弱性が見つかった場合は、速報で連絡を受けます。
  6. 報告書と報告会:公開されている案内では、診断の終了後10営業日以内に報告書を提出する例があります。報告会はオプションの会社もあります。
  7. 修正と再診断:危険度の高い項目から修正し、再診断で対応状況を確かめて、取引先に結果を提出します。

9. 脆弱性診断の会社に関するよくある質問

脆弱性診断は義務ですか

法律の一律の義務は見当たりませんが、カード決済のEC加盟店には2026年3月の指針があります。カード情報を保持していないEC加盟店も、割賦販売法の措置の指針であるクレジットカード・セキュリティガイドライン【6.1版】の対象で、脆弱性診断かペネトレーションテストの定期的な実施が対策に含まれます。自社で構築したECサイトは、IPAのECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(2023年)が公開前と定期、カスタマイズ時の診断を「必須」とし、法令ではないものの運営者全員が守る項目と説明しています。

個人情報保護法第23条の安全管理措置について、個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は脆弱性を突いた攻撃への対策を手法の例に挙げますが、診断そのものは求めていません。取引先との契約で求められた場合は、契約の内容に従います。

脆弱性診断の費用はいくらですか

ツール診断は1回無料〜数十万円、手動診断は1回数十万〜数百万円が相場です。Webアプリケーション診断は、編集部が調べた範囲で1回30万〜150万円の例と、手動で50万〜300万円の例があります。内訳は脆弱性診断の費用で解説しています。

脆弱性診断は年に何回くらい行うべきですか

回数を定めた資料はなく、編集部の目安は年1回の定期診断とリリース前、大きな改修のあとです。ECサイトは、ガイドラインの示す間隔がこれより短くなります。IPAのECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(2023年)は、定期とカスタマイズ時の診断を「必須」の要件にしています。頻度は、改修のたびのWebアプリケーション診断(最低でも改修した箇所)と、改修がない場合も四半期に1回のプラットフォーム診断を重要としています。リリースが多い会社は、月額のツールで修正のたびに診断し、節目に手動診断を足す方法があります。

脆弱性診断を自分でするにはどうすればいいですか

無料か月額のツールで始められますが、結果を読んで修正を判断できる担当者が必要です。ECサイト向けのIPAのガイドラインも、ツールの使用や結果の判断にはスキルが必要で、自社に技術者がいない場合は診断サービスの利用を検討するよう案内しています。診断してよいのは、管理者の許可を得た環境だけです。自社のサイトでも、クラウドやレンタルサーバーの上にある場合は、事業者の規約を確かめます。公開前のECサイトのように、原則として第三者の診断を求められる場面もあります。

大手の会社に頼むべきですか

大手は対象の広さが強みで、サーバー数台やWebサイト1つの診断なら公開料金の会社とも比べます。料金は見積もりの会社が多いため、同じ範囲で2〜3社の見積もりを取ると、金額と報告書の違いが見えてきます。グループ全体を診断する場合や金融機関のシステムは、診断員の体制が大きい会社を候補に入れるのがおすすめです。

10. まとめ

脆弱性診断の頼み先は、ツール型、手動型、両方を組み合わせる型の3つに分かれます。費用はツール診断が1回無料〜数十万円、手動診断が1回数十万〜数百万円が相場で、手法と対象の数で金額が決まります。

会社を比べるときは、手法、対象、報告書、同じ規模の会社の事例、再診断の5点を確かめましょう。取引先に出す結果は相手の指定で決まるので、対象、手法、再診断の結果まで要るかを先に確認すると、見積もりの条件がそろいます。

自社に近い人数と困りごとの事例がある会社を2〜3社選び、再診断と報告会まで足した総額で見積もりを比べてみてください。

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